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大場代表
ISC留学net代表兼LHE取締役会長
大場 規之OBA, Noriyuki
毎月10日更新

京都の深さと 自分の浅さ

 

今月、仕事で京都に3泊し、久しぶりに京都にゆっくり滞在しました。
私は、大学を卒業してすぐの就職先が京都でしたし、大の旅好きでしたから、京都に住んでいた約3年の間に、京都やその周りの、観光名所めぐり、文化探訪、人的交流など、かなり積極的にかかわりました。
時がたつのは本当に早いもので、その京都勤めが終わり、離れてから早や20年がたちました。。

この20年の間にも、最低2年に一回は京都に訪れてはいました。ほとんど日帰りの出張で、駅周りのホテルや会議室での 「用事を済ませる」程度の訪問でしたが、私としては、過去の京都をアップデートするには十分な京都訪問と思っておりました。

そして、今回の足かけ4日。ホント、本格的に「京都」に触れる機会でした。
今回の仕事は、京都を会場としてのイギリスの大学・専門学校・語学学校の関係者との合同ミーティングで、イギリスからの約50名の教育担当者との交流を深めたわけです。

日中は彼らとのひざ詰めの情報交換会が毎日7時間(!)。日中の会議で、皆疲れ切ってはいるものの、夕方以降は街に出て京都に触れる。ということで、参加したイギリス人が、京都を十分に楽しむ機会が与えられました。
そして、私たち日本人も、イギリス人をサポートしながら、京都の夜を楽しむわけですが、それが私にはとても印象に残る、ある意味ショッキングなことなのでした。

まず驚いたのは、
私たちの団体が移動するたびに用意されたタクシーは約20台。はるか昔にこのブログでも触れた、MKタクシーの貸切です。 そのタクシーのドライバーが全て英語を話すのです。しかも、片言ではなく、様々なイギリス人の質問に流暢な英語で直接答え、私が日本語で質問すると、同乗したイギリス人にもわかるように(?)、英語で答える(!)ほどの徹底ぶりです。
正直、驚きました。MKの経営や教育の方針もあるでしょうけれども、これだけのことができることがスゴイと。

また、私たちのミーティングの主催者からは、イギリス人に京都の文化に触れて楽しんでもらうための、様々なイベント参加が用意されていました。
これまでは、日本人としての旅しかしていなかった私にとっては、そうしたイベント自体を知る機会もなかった、“英語による友禅染の体験教室”、日本料理をわかりやすく説明しながら、和室で刺身やカニを楽しみ、しゃぶしゃぶを体験する。などの日本食エンターテイメント。などです。私たちも、初めて接し、楽しめるそれらのイベントには、日本文化の奥深さすら感じました。

ただ単に、京都が古都で、歴史的建造物や、日本的な街並み、日本の土産物が売られているだけの京都ではなく、世界の旅行者に京都を知り、触れて、楽しんでもらうための、様々な “工夫と努力がされた京都” がある事に、初めて気づかされました。 そして、古都としての京都に胡坐(アグラ)をかいていたのではないことを知りました。私が勝手に「京都は魅力的な観光資源があるから観光客が集まっていいよな・・・」と、羨ましがっていたことを恥ずかしく思ったのです。
京都の長い年月の発展は一朝一夕にできたものではない事、そのスピリッツが脈々と受け継がれていることに、胸を打たれるものがありました。

そして、私が感じたことのもう一つ。

ある場所で、20年前に確かに来た場所なのに、当時は感じなかった、とても魅力的な、日本の古都の風情が感じられたことです。
この20年の間に、街並みが変わった、また手を入れられたようにも思えないその風景・風情に触れ、当時、まだ未熟だった私が、そうした価値あるものを、評価し、感ずる余裕や感覚を持っていなかったのだろうと。これまた、恥ずかしく思いました。
歳を重ねたからわかるその価値もあるでしょうけれども、わかっていないのに、“わかったつもり” でいた当時の自分を反省し、そしてまた、この瞬間も、実は、本当は、何もわかってはいないんだろうな・・・と。

京都の奥深さと、自分の浅さ。
対比して考えてしまいました。

大場規之
2014.10.25