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大場代表
ISC留学net代表兼LHE取締役会長
大場 規之OBA, Noriyuki
毎月10日更新

ひこぼし や おりひめ は、人間か?宇宙人か?

 

夏休みになると、NHKのラジオ番組で “夏休みこども科学電話相談” が始まります。
通勤途中、車の中でその一部を聞くのが、私の夏の楽しみの一つになっています。
大人はもう想像すらできないような、びっくりするような質問と、それに、四苦八苦しながら答える専門家の回答が、とても楽しく、刺激的です。

昨日の6歳の女の子の質問です。
「ひこぼしさまとおりひめさまは、人間ですか? それとも、宇宙人ですか?」
という質問にも驚きました。

質問を取り次ぐアナウンサーが、「なんでそう思ったの?」と聞き返すと、「お母さんに読んでもらった絵本ではひこぼしもおりひめも着物を着て人の様に書いてあったけど、空に人間がいるのかな~と思って」 とのこと。

この質問。スゴくないですか?
ひこぼしとおりひめのファンタジーの世界と、人は宇宙(そら)では生きられないだろうと6歳の女の子が考える。旺盛な想像力と理解力で、とてつもない速さで成長をする子供の、一つのステップを見せつけられた気がしました。
この質問には、天文の男性専門家が回答をしておりまして、その内容がどうであったか・・・はここでは触れずに、ご想像にお任せします。 皆さんが回答者だったらどんな回答をしますか? 夢を壊さない派? それとも、 現実を教える派?

 
私は、この子の質問を聞いて、親御さんの教育がきっと素晴らしいんだろうと想像しました。
絵本を読み聞かせて想像力も養い、科学的好奇心も育てるような日々の接し方をしておられるのだろうと。
そして、同じ質問をもしかしたら、お母さんやお父さんに事前にしたのかもしれません。 奥の深い質問に対して、親御さんは、「それはどっちだろうね~。ラジオの先生に聞いてみようか~?」という、さらなる成長の為にその働きかけをしたのではないかと勝手に想像をしてしまうのでした。
これからもきっと、このお子さんは好奇心、向上心をもって、積極的な姿勢と共に成長していかれるのだろうと思い、またそれを願いました。

 

そんな想像をする一方で、昨日朝の 「学びの現場から」 という日経新聞の連載記事が頭に浮かびました。

大学1年での英語の講義として、中学1年で教えているbe動詞を教えるのが当たり前になりつつあるという、大学英語教授の“生徒の英語習得レベル低下への嘆き” からその記事は始まります。
そしてそれは、高校での教育の質の低下が問題であるという大学側の認識が示され、また、高校の現場では中学の教育の問題だと言い、さらに中学は、小学校の問題だと言う。責任転嫁と、問題のたらいまわしが行われている状況が浮き彫りになっている事。そして、そうした、関係者が一堂に会する席では、「結局、家庭教育の問題だ」 と言われるのだという、なんとも切ない学校教育の現場の実情について触れているのです。

私は、かねがね、教育には、社会教育、学校教育、家庭教育があって、今の社会では、先の二つが昔に比べて随分と機能が低下してきた。 いまこそ、家庭教育が大切であると言ってきました。
今回の新聞記事でも、やはりそれを明示するような内容で、ある意味残念である一方、納得する部分でもあったわけです。

 
先の、6歳の女の子。
教育は奥が深く、幅も広く、簡単には判断できないものの、この子の家庭では、きっと子供の成長を考慮しながら、その可能性を伸ばす熱心な教育が、根気強くされているのだろうという想いに至ります。
そして、もしかしたらこの子は、大学に行ってbe動詞を学ばなくても良いかもしれないとも思います。

2015.7.25
大場規之