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大場代表
ISC留学net代表兼LHE取締役会長
大場 規之OBA, Noriyuki
毎月10日更新

頭脳集団MITギャング

 

今朝の静岡新聞の社説である「論壇」の筆者は、ニューヨーク大学名誉教授の佐藤隆三さんです。
佐藤さんが論壇を担当される日は、内容をしっかり読むことにしています。 経験に裏付けされたきわめて幅広い見識と、それによる適切な比較と評価が、朝の私の寝ぼけた頭を刺激してくれるからです。

今日のタイトルは 「頭脳集団MITギャング」 でした。

1970年から80年前半にかけて世界をリードする経済学の一派をギャングと呼ぶようになったこと。ギャングと呼ばれたこうした若い経済学者グループは、シカゴ大学で学んだシカゴ派だったこと。そして、現在はシカゴ派の力が衰退し、マサチューセッツ工科大学(MIT)のグループが台頭してきている事、などが書かれていました。

その全体の内容についてはともかく、とても興味深いのが、結びの以下の部分です。

MITの出身者は日本でも活躍している。
東大の経済学部にもその出身者が多い。
世界のMIT同窓会員数が、アメリカに次いで第2位である。
高卒の学部入学が、東大を辞退してMITを選ぶ日本の学生が増えてきた。
“シカゴさようなら、ようこそMIT”の時代到来なのか。

私は正直、「へ~!日本人経済学者はすごいんだ!」と思いました。そして、嬉しくなりました。
これから是非、学問の世界だけにとどまらず、実経済の中でそうした日本人パワーをグローバル社会で発揮してもらいたいと思いましたし、東大を辞退してMITを目指す学生の様な、井の中だけを見ているカエルにならない若者が、もっともっと増えてほしいと願いました。

そんな中、宇宙ステーションの油井さんがロボットアームで “宇宙輸送船こうのとり” をキャッチしたニュースが流れていました。
地上でこうのとりを操作したのも若田さんとのことですし、スペースシャトルが無くなった今、日本の“こうのとり”の存在も宇宙開発にきわめて重要な役割を担っています。
宇宙開発でも日本や日本人の存在感が次第に大きくなってきていると言ってよいでしょう。

しかし、経済学の世界での日本の影響力を考えたり、宇宙開発全体を見た時に、日本の存在感は決して大きくありません。
例えば、前述のような宇宙開発の中枢を担う様な技術を持ちながら、宇宙開発をリードするような主導的立場に立てないということです。これはとても残念なことです。
同様に、国連での分担金がアメリカに次いで2位なのに発言権や影響力がそれほど大きいとは言えないという現実なども、日本の実力が十分に評価されていない、発揮できていないという事でとても気になります。

これは、これまでの多くの日本人が、クローズドな世界での(=日本という一島国を基本とした)発想が強かったことが大きく影響しているのではないかと私は考えています。
やはり、日本の若者が、一人でも多くグローバル社会に関心を持ち、世界の中の自分という意識を強く意識してもらえる環境が作り出せれば、日本はもっともっと元気になり、力が発揮できる。そして、世界への貢献も、もっともっと多く、大きくできるに違いないと思うのです。

2015.8.25
大場規之