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大場代表
ISC留学net代表兼LHE取締役会長
大場 規之OBA, Noriyuki
毎月10日更新

見せ方

4月1日からの消費税増税に伴う景気や経済の動向が大変心配されましたが、1997年に5%に引き上げられた際に生じた景気の急減速はなさそうだ。 という今の状況は、多くの皆さんにとってヤレヤレ・・・という所でしょう。

 

また、3月決算の業績も、大企業のメーカーを中心に、「増収増益」、「最高益」といった好成果の発表が相次いでいます。

 

そんな中、トヨタ自動車も8日決算発表を行いました。
数値としては以下の様な内容です。

 

トヨタ自動車 連結業績 (増減は、対前年比)
2013年3月実績 売上22.06兆円(18.7%増) 営業利益1.32兆円(271.4%増)
2014年3月実績 売上25.69兆円(16.4%増) 営業利益2.29兆円(73.5%増)
<2015年3月見込 売上25.70兆円(0.0%増) 営業利益2.30兆円(0.3%増)>

 

この決算発表に対する新聞の見出しは以下の様ものです(見出しを大きい文字順に列記)

 

【静岡新聞】 トヨタ営業利益伸び急減速 円安効果薄れる 15年3月予想
【日経新聞】 トヨタ6期ぶり最高益 今期も高水準を維持
【中日新聞】 トヨタ14年決算6年ぶり最高益 15年は横ばい予想

 

皆さんは、これらのメディアの表現をどう思われましたでしょうか?

 

実は9日の朝、私は 静岡新聞 ⇒ 日経新聞 ⇒ 中日新聞
といった順番で目を通したため、最初に目についた静岡新聞の “トヨタ営業利益伸び急減速”という大見出しにちょっとびっくりしました。見た瞬間、「え!トヨタは好調なんじゃないの?」 と反射的に感じました。良く見れば2015年の予想ということですから見出しの通りなのですが。

 

前述3紙の内容をしっかり読めば内容に大きな差はないのですけれども、見出しと言うのはインパクトが強いので、受ける印象は随分と違います。

 

私は、中日新聞の見出しが一番しっくりきます。というか、ポイントを押さえた見出しだと思います。
メディア自身は、“内容を正確に映している”というよりも、“興味を引く見出し”の方に関心があるのでしょうから、どれが良いという事ではもちろんないのですが、読み手としては、このテーマの場合には中日新聞に安心感を覚えます。
このように、見出しひとつで出来事(=事実)の、その事実に対する受け手の印象が大きく変わります。
また、実際の生活の中では、こうした“見出し”的な、話の一部だけを聞いて、又は見て、自分の判断につなげている事が少なくありません。いや、そちらの方が多いと言っても良いかもしれません。

 

逆に、自分が情報の発信者になるとすると、その発信の仕方(見せ方)によって、またその内容によって、受け手の取り方や理解が大きく変わると言うことです。
極端な例では、戦時教育や情報統制で、国民や一般人の意識をコントロールすることもできるのですから。怖い話です。
子供達への教育もその通りだと思います。
大人たちが発している情報を子供たちがどのように受け取るか。
常に意識しながら、情報発信(=話)をすることが大切だと改めて思いました。
2014.5.10

大場規之