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大場代表
ISC留学net代表兼LHE取締役会長
大場 規之OBA, Noriyuki
毎月10日更新

ほめて育てる

 

今朝の新聞で、アギーレ監督は褒めて伸ばすタイプの監督で、ウルグアイ戦の敗北後も、褒めることでチームのモチベーションアップにつなげようとしている。 といった記事が印象に残りました。

「子供はほめて育てなさい」
というのが世の中の趨勢になってもうどのくらい経つのでしょうか・・・20年位?

例えば、会社でも、弱点を持つ社員の欠点を直して組織のマイナスにならないようにしてもらうよりも、特徴や得意な部分を最大限生かしてもらう事の方が、組織としてトータルのアウトプットはとても大きくなると、私自身肌で感じています。

しかし、私は最近、この “褒めることで伸ばす・育てる” という事に、少し抵抗を感じるようになりました。
本当にそうだろうか? と思う事が多くなったといったほうがよいかもしれません。

例えば、
・ 厳しさの多い中にいて聞く褒め言葉に感動する
・ 叱られてばかりいる子が時々褒められて嬉しい
・ なかなか認めてもらえない子が褒められて喜ぶ
・ 悩みの中にいる子が褒められて救われる
・ 失敗ばかりしていた子が成功して褒められる

などといった例では、きっと褒められることによって成長し、育ってゆくと思います。
これらは、いずれも、褒められることの喜びと、それまでの環境とのギャップがあるからです。

逆に、一生懸命褒めても、問題ばかりを抱えてしまう。という例も少なからず見ており、中には、育てようとする側が、何とか褒めようと “褒めること探し” に苦心している光景にも出会います。
こうしたケースに出会うと「何かがおかしい」と思うのです。

褒められて育つためには、褒められない事の厳しさや、寂しさ、苦しさを知っていることが必要です。

雪国の人たちが、冬の厳しさを知っているだけに春を心待ちにして、春や夏に思い切り楽しむのと一緒でしょう。

もちろん、叱って育てることが良いとは決して思いません。
褒めることが万能であるわけではなく、褒められない事の厳しさも知っている時こそ、その効果が発揮されるのだと思います。

全ての子供たちというわけではありませんが、今は多くの子供たちが褒められ慣れています。
思い返してみれば、私が、いろいろなところで出会う子供たちに叱ることがあると、驚きのような、取り方によっては、嬉しいとも思っているかのような、新鮮な感覚でのリアクションを返してくれることがあります。

「褒めることの価値」を意識しながら、正しい “褒める教育” をしてゆきたいと思います。

2014.9.10
大場規之