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大場代表
ISC留学net代表兼LHE取締役会長
大場 規之OBA, Noriyuki
毎月10日更新

子供部屋はどんな部屋?

 

社内で “子供部屋” についての話が盛り上がりました。

あなたのお子さんは、子供部屋がありますか?  あるとするとどんな子供部屋を使っておられますか?
また、あなたご自身はどんな部屋(子供部屋?)で育ちましたか?

東京ガスの都市生活研究所の調査(2013年)によると、小学校低学年の子供の5割以上、高校生では9割以上が「自分の部屋を持っている(兄弟姉妹と共有の部屋も含む)」と回答しており、子供に専用の部屋を与えるという文化は根強いようです。

・ 部屋の向きは?
・ 日当たりや風通しは?
・ 大きさは?
・ 空調はエアコンで年中快適?
・ テレビは見られますか?
・ パソコンはありますか?
・ 個室? 他の子供との共有?
・ 寝室と勉強部屋は別々?
・ 子供部屋は寝るだけ?

などなど、比較する要素は限りなくありそうです。

ちなみに、我が家の子供たちは、そこそこ快適な個室が幼稚園の頃から与えられていましたが、使い方はそれぞれでした。
例えば、娘は、自室で勉強したことは殆ど無く、食卓に勉強道具を持ってきて勉強していましたが、息子は、どちらかというと “こもり系” 。 何をするにも自室で、勉強も食卓ですることはありませんでした。また、どちらも片づけは極めて苦手でした(苦笑)。

また、私自身はと言えば、小学5年生から自室を与えられましたが、北向きの寒い部屋で、湿気も多く、陽の当たる明るい部屋にあこがれました。また、勉強スタイルは明らかに “こもり系” でした。

1年ほど前でしょうか、東大生の約半数がリビングで勉強をしていたという調査結果が出た(真偽のほどはわかりませんが)などという話を聞いたことがあります。そうした結果などから、「リビングで勉強」を、という親御さんもいらっしゃるとか。
こうしたことを受けてか、子供部屋だけではなく、子育てにポイントを置いて、家全体、リビングや家の建て方や間取りを見直すハウスメーカーなどもあるようです。

ところで、話を元に戻して、
なぜ社内で “子供部屋” について話が盛り上がったかというと、アメリカ住まいの経験のある社員A君が “日本の子供部屋は快適すぎる。それが引きこもりや社会性の成長の問題の根源かもしれない” という話をし出したからです。

そのA君いわく、アメリカでは、
“陽当たりの悪い部屋”
“狭い部屋”
“窓が無い、又は小さい窓しかない”
“テレビは見られない”

といった部屋をあえて子供部屋とする例が少なくないとのことなのです。
不足・不満のあることはもちろん承知で、子供部屋としてあてがうのだというのです。
また、“子供部屋に勉強机を置かない”というのも少なくないとか。

考えてみれば、私が学生時代にアメリカでホームステイをした時の部屋や、息子や娘がホームステイをした時に与えられた部屋も、決して快適では無かった事がよみがえってきました。
特に、息子が高校留学をした時に滞在したカナダ・バンクーバーのホスト宅では、部屋に暖房が無く、まれにスカイプで話をした時に、画面の向こうで部屋の中でダウンコートにくるまっていた息子の姿も思い出しました。

家庭の貧富の差や環境によってもちろん違ってくるのでしょうし、アメリカといえども、時代の移り変わりでその状況や様子は変化するかもしれません。

ただ、この話の中で得たものは、

・ 快適すぎる個室の子供部屋は家庭の公共場所であるリビングやダイニングでの家族の交流を減らす可能性がある
・ しつけに厳しい家庭では、環境にも厳しさを与えることで、自立心や忍耐力などの教育効果も狙う
・ 日本の “満ち足りた子供部屋” は、厳しさや不満の中から学ぶ、子の持つ本来の成長機会を奪っている事にもなっているかもしれない。

という事です。

家のあり方、家族の在り方、家庭での過ごし方、親の子供への接し方、子供の成長の源、など、“子供部屋” から多くの事を考えさせられました。

2015.5.10
大場規之