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大場代表
ISC留学net代表兼LHE取締役会長
大場 規之OBA, Noriyuki
毎月10日更新

グローバルとダイバーシティ

 

10月1日から、弊社の法人名が変わり、私の役割も変わりました。
新たな歩みを始めて10日目です。
しっくりこない部分もありますし、これまで同様変わらず・・・というところもあります。
ただ、会社も組織も、私自身も、変わっている。また変わろうとしている。という事は良い事ではないかと思っています。

世の中がどんどん変わっていく中、自身も必要に応じて変わってゆくことは必要なことでしょう。もちろん、一方では変わらない事もあり、また、変わってはいけない部分を維持し続けることも大切でしょう。日々、変化と継続のバランスを取りながら生きてゆく、進めていくことが、私たちに課されている課題なのだろうとつくづく思います。

そんなことを考えながら、これまで私が盛んに使ってきた「グローバル人材」という言葉について。。。
最近、この言葉を目にし、耳にする機会が減って生きているのではないかと感じています。これも社会の変化の一つだと思います。

実際に調べてみましたら、数値でも明らかでした。
弊社でいつも分析に使っている方法、全国の主要メディア320媒体で“グローバル人材”という言葉が何回使われたか、を調べたのが以下の数値です。2008年以降、一本調子で伸び続けていた数値が、2014年度に減少に転じ、2015年に入って急激に減少に転じているのがお判り頂けるでしょう。

2008年度 102回
2009年度 151回
2010年度 557回
2011年度 1,119回
2012年度 1,608回
2013年度 2,035回
2014年度 1,945回
2015年度予想 1,372回(上半期実績を2倍した推計値)

これまで、グローバル人材育成が急務であると言って、大騒ぎをしてきた、経済界、教育界なども、状況が変わってきたことを示す一つの結果だと思います。

例えば、私が2014年1月25日(2013年度)のブログで「わが子のグローバル化戦略」などと言ってメッセージを発してきたころはまだ「その通り!」と得心していただいた皆様にも、1年半以上経った今では、新鮮さも感じない普通の事になってしまっていることも考えらるでしょう。

では、どのように変わってきたのかというと・・・
グローバル人材という言葉はもう使い尽くされて、対応も一巡して、当たり前の状況になりつつある。のかもしれませんし、別の言葉、たとえば、「ダイバーシティ」という言葉に一部置き換わり、また含まれてきているのではないかと思っています。

さて、その“ダイバーシティ”とは「多様性」という意味ですが、このところ、ダイバーシティ・マネジメントなどと言われ、様々な可能性を持っている人たちの価値を引き出す経営をするということで盛んに使われるようになってきました。
今後、グローバルという言葉に代わって使われる、注目すべき言葉のひとつだと思います。

ダイバーシティについて、私がなるほどと思った文章をご紹介します。


ダイバーシティ(diversity)とは「多様性」の意味である。現在、多くの企業が多様性問題の啓蒙活動や、多様性の推進に取り組んでいる。
比較文化学者によると「日本は同質を重んじる文化」であるという。現に日本社会で働く米国人は、日本語の「違う」という言葉は、different(異なる)の意味とwrong(正しくない)の両方の意味があり、すなわち「異なるのは悪いことだ」という価値観が根底にあると主張する。とすれば、種々雑多なものを受け入れるというダイバーシティを、日本人が真に理解、賛同し、推進するのは簡単ではないといえよう。

日本人にとって、本質的な意味でこの「多様性」を受け入れられる社会を作り出さなければ、世界標準から取り残される可能性があると私は思います。

これまで、グローバル人材輩出の為の、ISC留学net の留学生支援事業をしてまいりましたが、これからは、より踏み込んだ、ダイバーシティ人材の輩出こそが私たちの役割かもしれないと感じているところです。

なぜなら、“ダイバーシティ”を本質的に理解するためには、日本人社会の中にいるだけでは、または、日本にとどまっているだけでは、なかなか身につくものではなく、自らが世界に飛び出し、孤独に、異文化の中に身をおいてこそ実感できる感覚こそ、“ダイバーシティ”を真に理解する有力な方法のひとつであると思うからです。

2015.10.10
大場規之