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大場代表
ISC留学net代表兼LHE取締役会長
大場 規之OBA, Noriyuki
毎月10日更新

木育てと、子育てと。

 

この季節、庭の手入れが大変です。
一番手のかかるのは、生け垣のシラカシ。繁茂力がすさまじく、放っておくと上にも横にもあっという間に生い茂ります。先日も刈込をして、軽トラック一杯の刈込枝を処分しました。今年もおそらく2度刈込をしないといけないと覚悟を決めています(笑)。

妻がガーデニングが好きなので、我が家には様々な木が植えられていて、樹木や草花の管理はほとんど妻が行うのですが、前述のシラカシの生垣と、樹高が3メートルを超すような大きな木はいつの間にか私が管理を担当することになりました。

平成10年に今の庭を造りましたので、かれこれ20年間、これらの木々と付き合ってきたことになります。考えてみたら、今世話をしている木々も、20年前とは大きく変わっていることに気が付きます。
前述のシラカシは、最初に植えてあったものが成長した結果、数年前に本数を間引いて、これまで40本あったものが今では20本になっていますし、シンボルツリーであった5本の寄せ植えのケヤキが、1本枯れ、2本枯れ・・・最後の1本も3年前に枯れてしまって、今では、クロモジの木に代わっています。
春には色と香りを楽しませてくれた、キンモクセイについては、10年前の家のリフォームに伴って移植をしたら、途端に元気がなくなって、今ではほとんど花をつけてくれなくなってしまいました。

私はもともと木や草花には全く興味が無かったと言って良いほど、木のことについては無知でしたし、関心も低く、最初の造園屋さんのおすすめと、妻が欲しいというものが植えてあるだけ。という状況から20年前の我が家の庭がスタートしたのです。

自分の庭くらい自分たちで手入れをしようと、3年前にクロモジを植えてもらった以外の手入れは全て私たちだけで行って来ました。
20年も木と付き合っていると、木々の性質や成長についていろいろな事がわかってくる一方で、わからないこともまた、わかること以上に増えてきます。

例えば、最初の数年は綺麗な花を毎年咲かせていたハナミズキが、少しずつ花を減らして、花の数が増えない・・・ナゼ?とか、前述の、ケヤキが最初5本あったのが10年過ぎたあたりから毎年1本ずつ枯れてしまった原因がいまだにわからず・・・ナゼ?とか。 妻が、料理に使うサンショウの木が欲しいと当初から植えているのですが、なぜだか数年たつといつも枯れてしまって、植える場所を変えながら今4本目に挑戦中・・・とか。

知合いで木の知識が豊富な皆さんに相談をしたり、本を読んだりしながら、努力をしているのですが、樹木を育てる世界の奥深さになかなか追いつかない状況です。
そして、枝を切ったり、施肥をしたり、農薬をまいたり、植え替えたり・・・今対応していることが良いのか悪いのか、効果や影響が表れるのが1年、もしくは2年しないとわからないことがとても厄介です。
私が好きな他の趣味を考えてみると、釣りにせよ、日曜大工などのモノづくりにしろ、工夫をすればすぐにその場で回答が出て成果を表せるものがほとんどですが、この樹木を育てる世界は、答えが出るのに時間がかかるので、まずは信じて施してみる、結果は後で。という事ばかりですから。
自分の性格には合わないなあ・・・などと考えることもあります。

でも、最近思うのですが、木々を育てることは子育てにかなり共通していると。

木々が、
水を必要としているのか
日光を必要としているのか
肥料を必要としているのか
等を判断してそれらに応じた対処が必要であること。

そして、
温かさでなく寒い時期も必要であったり
水が多く必要な時期と少なくて良い時期があること。
木の種類に応じて植える場所を変えてあげないといけないこと。
水を与えすぎると根を張らなくなって弱ってしまうこと。
肥料も与えすぎると葉ばかりが大きくなって花をつけなかったり、
虫が付いたら早めに見つけて消毒をしてあげないといけない。など

子育てにも共通するような学びを与えてくれます。
さらに、子育て期間の親の対応が、5年後、10年後にならないとその結果を判断することが難しかったりして、答えがすぐに出ないところなどもまさに一緒です。

ただ、違いもたくさんあって、木々はしゃべらないし、意思や思いをその場その場で伝える手段を持たないために、直接のリアクションはその場では伝わらないのに対して、子供からは、様々なリアクションがその場で返ってきます。

そのリアクションが、私たち親の判断を迷わせることにもなるわけですが(笑)、それが人が人たる所以であり、最近話題のAIにはなかなか取って代われない部分でしょう。

それでも、木育ては子育てにかなり似ていて、

親が知識を持って正しいと思う事を確実に施してあげること、
根気よくあきらめず、
様子を見ながら親の対応も臨機応変に変え、
必要なものを過度に与えすぎず、
たくましく生きてゆく環境を作ってあげること。

などの共通点を改めて感じています。

 

どちらも、全て思うように、失敗せずにすることは至難の業です。
それでも、試行錯誤を繰り返しながらも、精一杯対応すればきっと良い結果が出ます。
2017.07.10
大場規之