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大場代表
ISC留学net代表兼LHE取締役会長
大場 規之OBA, Noriyuki
毎月10日更新

日本の英語公用語化は?

 

週末は地元の秋祭りでした。
私の子供のころに比べれば活気が無くなったとはいえ、地域行事のメインであることに違いはありません。
この祭りは、各自治会毎に“山車”を朝から夜まで地区内を曳きまわす事や、氏神様を祀る神社での“神輿行列”、“神楽奉納”など、様々なコンテンツで成り立っています。

祭りの歴史はあまりよく分かっていないようですが、少なくとも100年前には今の様な祭りの形態が出来上がっていたようです。先人たちがこうして後世に残る祭りを造り上げ、引き継いできたことのパワーはすごいものだと思います。
現代の地域活動には“経済”が絡まないものが多く、それゆえ活動が難しいものが多いのだと思いますが、こうした祭りが出来た頃は、山車や御宮を造り維持すること、また、酒を飲み、年に一度のふるまいをすることなど、全てが地域経済の一部を成していた事も、こうした祭りを育て維持してきた要因なのでしょう。

そんな祭りでは、老若男女が集まり、とりとめもない話をしながら祭り期間を過ごします。
また、祭りの準備や片付けでは、毎年引き継がれてきたルールや順番に従いながらも、住民の皆が得意分野を発揮し、また与えられた役割を果たしながら、全ての行事が進み終わってゆきます。

今年も4日間にわたるその一大行事が終わったわけですが、その中では、私も多くの方と話し、時間を共有してきました。
私が教育関係の仕事をしている事を知っている方も多く、教育の話題になることも少なくありません。
今年は特に英語の話題が多かったような気がします。どうしたら英語が得意になるか、何歳から英語を学ばせればよいかなど、2020年の教育改革と言われる動きによって、学校での英語教育が変わっていることが大きく影響しているようです。

それらの話を聞きながら、日本人の英語に対する苦手意識や抵抗感がいかに大きいモノかを改めて強く感じました。
英語はコミュニケーションツールの一つにすぎず、それを得ることが全てを解決するわけではないことはもちろんですが、もし日本人が英語をごく当たり前に使えるような環境になれば、日本人の持つ勤勉さやまじめさ、これまで培った資産や財産などを生かして、世界の中の日本や日本人の地位が、間違いなく高められるだろうに。。。とも思いました。

私は時々、日本で英語を公用語化できるかどうか? 出来たとするとどうなるか?
と考えます。(英語が苦手は私にはそうなってほしくはありませんが(笑))

既に日本のグローバル企業では社内での英語公用語化の動きはどんどん進んでいます。
既にそうした会社にいる社員はもとより、これからそうした企業を目指す子供たちは、遅かれ早かれ、英語を自分のモノにできなければ、その会社に属することはできません。
それであれば、日本社会やそれを構成するすべての日本人がよりグローバルに動きやすくなるために、日本全体が英語公用語化に進むことも一つのメリットとも考えられます。

一方で、この英語公用語化の話題に対しては、日本の文化を守るという観点などから、多くの反対意見があるのもちろんです。

また、この変化に対応することの大変さは並大抵ではありません。
しかし、この変化を受け入れることの実例は、戦争という負の活動の中で実際に多く見られます。
例えば、フランスのアルザスという地方は、戦争によってドイツ領になったりフランス領になったりする激動の時代があり、その時々で、ドイツ語やフランス語を話すことを余儀なくされたわけですが、 その結果、私がフランスで仕事をしていた時に知り合った多くのアルザス出身者はフランス語とドイツ語を使い分けていました。
また、台湾が日本に占領されていた時代を反映して、30年前に私が台湾を訪問した時には、多くの年配者が日本語を流ちょうに話していました。

戦争の結果と平和な今と、同じ土俵で語ること自体がナンセンスではありますし、それを強いることはもちろんできませんが、そのように変化を求められることへの実例がそこにあるという事です。

話はまた飛びますが、今年戦後72年を迎え、原爆被爆の恐ろしさの番組が放送される中、国連での核兵器禁止条約の採択に被ばく国でありながら日本は不参加というニュース。さらにその一方で、北朝鮮の核実験とミサイルを非難し圧力を高めるとする安倍総理のコメント。

今、複雑化した世界、社会の中で、矛盾や理不尽とどのように付き合ってゆくのかが、生き方の基本となってきているといっても良いでしょう。

その中で、世界を相手に生きてゆくこれからの若者たちの為に、日本での英語公用語化を考えつつ、日本の文化も守る。もしかしたらそこに生ずる矛盾や理不尽は認めつつ、次への一歩を考える事も必要なのかもしれません。

また2000字近くになってしまって・・・反省です。。。

2017.10.10
大場規之