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大場代表
ISC留学net代表兼LHE取締役会長
大場 規之OBA, Noriyuki
毎月10日更新

日本の平均学力主義と底上げ教育

 

先月、ニュージーランドの学校視察をしてきました。
これまでの学校視察の出張では、オーストラリアとニュージーランドは隣り合っている国同士ということで、ほとんど両国を併せて行っていましたが、今回は、移動に時間のかかる地方の学校が多く、ニュージーランドに絞っての視察となりました。

ニュージーランドはおおむね3~4年に一度の訪問となっていますが、道路はもちろん、携帯の電波環境など、様々な面でのインフラ整備が進んでいることに驚かされます。もちろん、新興国や発展途上国と言われる国々ほどの変化の大きさはありませんが、主に留学生の皆様に行っていただく先進英語圏の国々の中では、若干遅れていたインフラ環境がかなり整ってきている実感があります。

さて、今回も、中学校と高校を中心に、大学や語学学校、専門学校などを見てきましたが、改めて感じたことが一つあります。
それは、日本の学校教育の中での“平均学力主義”と“底上げ主義”についてです。
いずれも私が勝手につけた名前ですが、ザクっというと、
前者は、まんべんなくすべての教科・授業で平均的に学力がある事を良しとする傾向
後者は、苦手で成果が出せていない教科や分野・内容に力を注いで苦手を克服しようとする傾向
といったところでしょうか。
これらについて、良いとか悪いとかという事ではありませんが、日本の教育の方向性の特徴の一つだろうと思います。

これらはまた、どんな国でも、どんなレベルにおいても、学習や教育の中で、一般的に求められるものであることはもちろんです。
例えば、アメリカでも、高校や大学に進学するにあたって、日本の平均の成績を表す数値に近いGPA(Grade Point Average:各科目の成績を特定の式によって算出された成績評価値)などをとても重視しますし、どの国でも苦手な分野をクリアする為に、家庭教師やチューターと呼ばれるような指導者の世話になることも普通です。
そして、総合点や平均点の高さを競える優秀な生徒がいることも日本と同じです。

しかし、私が、今回訪問したニュージーランドを含めた欧米先進諸国の方向性と、日本の前述のような“平均学力主義+底上げ教育”が違うと感ずるのは、“得意分野を伸ばす事”への考えです。
特に、
・ 得意分野を伸ばそうとする生徒本人や保護者の想いの強さ
・ 生徒の得意分野を積極的に探そうとする指導者や保護者の子供を見る目
・ 苦手分野があったとしても得意分野があればカバーできるという社会的雰囲気
などは、日本では感じることの少ない特徴だと思います。

私がこれまで、生徒さんや親御様に積極的に留学をおススメしてきているのも、こうした“日本と違う環境がある”というのも大きな理由の一つです。
日本の生徒さんの中には、きっとこうした環境を望む方もいるでしょうし、それが向いていて大きく力を伸ばせる方も多いというのは、私の実感としても得ています。
環境の違いを求めて留学をする事の“可能性”はとても大きいと感じます。
世界の教育環境を知って、比較して、選んで学べる環境が、これまでにも増して整ってきています。

2018.3.10
大場規之