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英語力をつける

 

このブログも何と4年目に入りました。
月2回ですから3年で72回。
もう何を書いたか忘れてしまいましたが、時々書いた内容について色々な方から話をされるので、「そんなことも書きましたね」と言いながら、こちらが先方の話についてゆくという始末です。
皆さんにご興味を持って頂くことは幸せな事ですが、読まれていると思うとだんだん筆が重くなります。また、責任も感じます。皆さん気楽に読み飛ばして下さいね!(笑)

 

最近、「英語はどうしたら上達しますか?」といった質問を続けて受けました。

 

私は英語の専門家でもありませんし、どちらかというと英語は学問的にも実用的にも苦手でして、私に聞くのは適切ではないと思いつつも、学習塾の塾長であり留学をご紹介している私を、「きっとこの人は英語が得意に違いない」と美しい誤解をされて(笑)おられるのだから、期待に反してもいけないと思い、精一杯のお答えをしました。

 

私の答えはこんなものです。

 

多くの学生、日本人は、一般的に、ヒアリング、そしてスピーキングが何と言っても苦手で、基本的な文法力はある。と表現しても良いくらい、強い傾向、というか特徴があります。 これは、留学先の学校の先生方も口をそろえて言う事でもあります。

 

前述の中で、特にスピーキング。この克服は大きなテーマです。
日本の学生は、多くの場合、日本語でも「自分の想いをまとめて口にする」トレーニングを積んでいません。苦手な人が多いのです。私もその一人です。日本語で伝えられない人が英語で想いを伝えられるはずがありません。
ですから、多くの日本人にとって、英語で自分の想いを伝えることは、「想いを口に出せない」ということと「英語で表現できない」という事の二重苦となってしまいます。

 

従って、英語のスピーキングを克服しようと思ったら、まず、日本語で自分の想いを伝えるトレーニングをする事だと思うのです。英語を上達させようと思ったその日から、日本語での日々の会話の中で、自分の発言が正しかろうが間違っていようが気にせずに、まずは口にしてみる事です。しかも、冗長な表現や会話にせずに、端的で短い文章で口にしてみるトレーニングを、自分なりにする事です。
これができるようになれば後は英語で表現するだけです。

 

多くの方が「それが大変なんだ」と思われるかもしれませんが。
例えば、日本語で「今日は天気が良い」ということを、
「天気いいね」
「よい天気だね」
「素晴らしい天気だね」
「はれてるね~」
「今日は天気だ」
「いい天気っ!」
「天気最高~」
などなど、様々な表現がありますよね。
実際はどの表現でも“正解”といえるでしょうし、伝わるでしょう。
杓子定規に考えなければ、相手に想いは通じるものです。

 

まずは文法的に正しいかどうかは別にして、知っている単語を使って、勇気を持って「伝えよう」という気持ちがあれば、かなりの部分の想いを伝える事ができ、結局「スピーキングの克服」になってゆく。と思います。

 

もう一つは“単語力”です。
単語を知らなければ、それこそ「話」になりません。
どんなに文法力があっても、耳が慣れていても、話すトレーニングができていても、単語を知らなければダメです。

 

これは、日々の努力の積み重ねです。そして、単語力は日本に居てもトレーニングができます。
例えば、「かゆいな~」と肌を掻くとき、「掻く」って英語で何だっけ?
などと、日々の生活の中で一日5語、単語を覚える習慣をつけるだけで100日あれば500語マスターです。
 
 

英語の全ては単語から始まると思って、是非実践して見て下さい。
“克服1000単語”などという単語の本も売られていますが、これは受験には必要かもしれませんが、生活の中でこれを覚えるのは苦痛です。私も実感としてわかります。
ですが、日常生活の中で使う言葉を英語に置き換えて覚える(手帳に書くなど)作業は、本を使って覚えるよりも覚えやすいはずです。

 

これで試験に合格したり、TOEICやTOEFLのスコアに結び付くかどうかは別にして、また、英語の専門家化からしたら “何だそんなこと” と思われるかもしれませんが、

 

“実践” というポイントからすれば、この3点

 

・想い(考え)を端的にまとめるトレーニング
・伝えようという気持ち
・日常生活の中で単語を覚える

 

はまんざらではないと思っています(勝手に・・・笑)。

 

何かのご参考になりましたら幸いです。

 

大場規之
2012.4.25
 

旅立つ留学生

 

昨日も3名の留学生を送り出しました。皆この3月に高校卒業したばかりの18歳。
希望にあふれ、生まれ育った日本から世界に羽ばたいてゆきました。

 

皆さんに、「留学は厳しさに出会いに行くんだからね!留学道場だからね!想い (ただ留学したい) だけじゃだめだよ。覚悟はいい?」と念押しした中で、「はい!わかってます!」と答えて頂いた方々ばかりです。

 

いつものこのやり取り。

 

「成長したいです!」
「がんばります!」
「覚悟はできてます!」

 

そうしたたくましい答えを聞くたびに、こんな素晴らしい子供達に出会えてよかった。とつくづく思います。

 

私はそうした子供達の、留学生の父親のつもりです。(勝手でスイマセン)

 

子供達が元気に、一回りも、二回りも、三回りも・・・成長して帰国する姿に接することが本当に楽しみです。
一万人の留学生の親になる事が私(そして、私を支えてくれるスタッフ)の夢です。

 

大場規之
2012.3.25
 

“あの時”から1年

 

公立高校の合格発表まであと数日。
大学の合格発表は最終盤で高卒生の進路はどんどん決まってゆく。。。
100%が無い以上、明暗が分かれ、喜びと無念さとが入り乱れる、何ともおちつかず、気の休まらない時期を迎えています。

 

昨年もそうでした。

 

「揺れてますよね・・・」
「遠いね・・・」
「これは並の地震じゃない・・・」
「阪神よりも大きいでしょうか?」
「多分・・・」

 

遠い・・・東京? 大阪?
新幹線が危ない・・・。

 

などと外の電線などが揺れているのを見ながら、仲間と話したのを、昨日の事の様に思い出します。

 

直ぐにラジオをつけ、東北だと知り。
東北の知り合いに電話をするも、繋がったのは福島で1人。
福島市内を車で走っている所で地震に。瓦が落ちてる・・・。でも自分は大丈夫。家と会社が心配だ。と。

 

テレビをつけ、20分後位でしょうか、初めて海岸際に建つ工場が波にのまれていくのを見たのは・・・
その光景に、吐き気をも感じました。
いまでもその光景が目に焼き付いています。

 

翌日、土曜日の朝連絡がついた福島のある方は、
「地震より原発が本当に心配」 だと。

 

あれから1年。
様々なメディアで、様々な特集が組まれ、様々な被害者の声が聞かれ、目を覆いたくなるような光景が映像で流されています。
そして、その原発の問題。

 

 “あの時” 以来、全ての根底がひっくり返った様な、自分たちのあり方自体を問われ直されている様な、社会の矛盾や問題もいたるところで噴出しています。自分達が生きてゆく上での、対自然、対社会、対個人、とてつもなく大きな課題を投げかけられていると感じています。私達自身の生き方が問われていると思います。

 

直接の被害者でない私でさえそう言う状況です。被害に遭われた方々のご苦労、お気持ちはいかばかりか・・・。

 

明日、1年後の “その時” も来てほしくない思いです。


2012.3.10
大場規之
 

リスクをとらないリスク


最近こんな話がありました。

 

お話しの主は、高校のお嬢様を持つ知り合いの父親です。
お嬢様の進路について真剣に考えておられました。

 

「大場さんは留学を薦めてるんだよね?」
「でもさ~。」「身内でも留学した人がいるんだけど、ホームステイに当たり外れがあるみたいだし、危険なこともあるだろうし、とてもウチの娘を留学させようと思わないけどな~。」 と。

 

こういった話は留学を希望されている親御さんからもよく聞く話です。
その時、私はこういう事にしています。

 

「確かに留学や海外経験はリスクもあります。私は、そのリスクをとらない事がリスクだと思うのです。」
「留学すれば、また海外で生活をすればバラ色の人生が待っているなどと思う事も間違いです。海外で暮らすというのは道場で修行をする事ですから(留学道をご参照くださいhttp://ryugakudo.jp/)。ホームステイが合わないことももちろんあります。何か問題が生じたり、言葉や意思が通じないストレスで日本に帰りたくて帰りたくてしょうがなくなる時もあるでしょう。色々な意味でのリスクがそこにはあります。」

 

「しかし、私の子どもも、そうしたリスクを承知で留学もさせましたし、これからもさせます。」
「なぜなら、私達 親が子供達の進む道を守り助けてあげられる時期は限られています。子供達は好むと好まざるとに関わらず自ら険しい道を進み乗り越えてゆかなければなりません。 親が腹をくくって、子供の乗り越えて行く力を信じて、武者修行である海外で勉強させる覚悟を決めることはリスクを積極的に採ることにもなりますが、逆に、日本にいるよりもより早く、より強く、生きる力をつける事になる可能性は大変高いと思うのです。」
「海外での苦労は長い人生において振り返ればかならずプラスになります。グローバル化が進む厳しい社会で生きなければならない子供達を、社会の第一線で活躍させようと思えば、そのリスクをとらない事が大きなリスクです。」

 

「リスクをとらないリスク」を是非一度考えてみて下さい。


大場規之
2012.2.25
 

日本は人材輩出国であれ

今朝の新聞に ~日本から頭脳流出続く~ という見出しで、
「昨年12月末、内閣官房医療イノベーション推進室の中村祐輔室長が退任。4月からシカゴ大学に移籍。ヒトゲノム(全遺伝情報)研究の第一人者だったために日本にとって大きな痛手だ。・・・日本の頭脳は狙われている・・・人材育成の重要性を強調。」
という記事が載っていました。

 

こうした日本人の優秀な研究者や実力者が海外に出る事を “痛手” ととるかどうか。。。

 

20年以上前、私が、20代後半でフランスに赴任をしていた頃、あるスウェーデン人、ビヨンと友達になりました。彼とは日本とスウェーデンの文化や思想の違いについてよく話をしたものです。
その中で、日本の終身雇用について話が盛り上がったのを今でも覚えています。
当時の日本はそろそろ終身雇用も終わりと言われながらも、「日本は終身雇用の国」という見られ方が一般的でした。

 

「日本はなぜ終身雇用にこだわるのか?」ビヨンは私に質問しました。
私は苦し紛れに「若者を組織内で育てるところから始まる終身雇用は、企業や組織の文化を継承し、その組織や自分の担当する分野でのエキスパートになるのに良い仕組みだ」といったような答えをした記憶があります。
それに対し彼は、
「・・・それまでいた社員が抜ければ、新たな社員(中途採用)が来る。新たな社員は他で身につけた優れた技術や知識を直ぐに会社に与え貢献してくれるであろう。若手を時間をかけて育てる方法も良いが、一つの企業内の人材にこだわっていてはその会社は発達・発展しにくいのではないか。もちろん、元いた社員は他の組織に行って、それまでの知識や経験を他の組織で活かし活性化する。人材の良い循環が生まれる。スウェーデン社会は、そうした社会での人の動きこそが、人が育ち、国を発展させる事につながると常識的に思っている。」と言ったのです。

 

なるほど。と私は思いました。
終身雇用の良さをもちろんある訳ですが、彼の話しにも一理あるのは皆さんも認められる所でしょう。

 

話を前に戻すと、優秀な日本の人材流出の件。

 

人の流れを世界で捉えた場合、優秀な日本人が世界に出て活躍する事は素晴らしいことではないか。と私は思うのです。そうした日本人は、きっと意識の差こそあれ“日本を背負って”活躍するはずです。そうした日本人が増えれば増えるほど、世界での日本の地位は高まり、日本の価値、日本に住む人達にも必ずやプラスになるはずです。

 

ビヨンの話しにもつながるわけですが、一方で、そうした優秀な人材が抜けた穴を次の人材が埋める。その人は、前の人に負けないように頑張る。日本と言うフィールドで人が育ち、外に出て活躍する。
その人は、日本人、日本で生まれ育った人、海外から日本に移住をした人、日本で学んだ人、・・・どんな人でも良い。日本の環境で人が育ち巣立ってゆく。 これはまさに “世界への人材輩出国” そのものです。

 

東京大学が国際競争力を増す為に秋入学に移行するという話が話題です。
私は、全てを秋にしなくても、秋入学も認める。といった、まずは移行措置的制度でも良いと思いますが、方向性としてはウェルカムです。税金を海外の学生のために使うのはナンセンス・・・といった話も出ている様ですが、多くの日本人留学生も海外の大学や大学院の施設や設備の恩恵を受けているだけでなく、奨学金をもらって力を伸ばしているのですから。
この秋入学制も、人材輩出国になる為にはおそらく必須の要件になるでしょう。

 

日本人は優秀です。
勤勉、まじめ、熱心、教育レベルが高い、等々、私が海外に仕事で出かければ必ず、「日本人と仕事がしたい」、「日本人生徒を多く送ってほしい」といった話がでます。日本人の評価は極めて高いのです。

 

日本が世界から人材輩出国として認められる日が来る事は不可能なことではありません。

 

大場規之
2012.1.25