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大場代表
ISC留学net代表兼LHE取締役会長
大場 規之OBA, Noriyuki
毎月10日更新

中高でのキャリア教育

これまでのブログの中で、私は、普通の中学や高校で盛んにおこなわれているキャリア教育(職業観を持たせる教育)について、
「狭い選択肢の中から、無理やり将来の職業を選ばせようとして、“職業観を押し付けようとしている” 今のスタイルはナンセンス」と言ってきました。

先日も、大学の親友というか悪友というか・・・N君とお酒を飲みながら、「今のキャリア教育はおかしい!」。 と持論を話し始めました。彼は大変優秀で、多くが憧れる○○大学
付属△△高校の教師ですので、彼の意見を是非聞きたいと思ったのです。毎年一度くらいは会って話をするものの、いつものたわいのない話に終始せず、今回はちょっとまじめな雰囲気になりました(笑)。

開口一番彼は、「それって、キャリア教育の第一人者のジョンなんとか・・・というスタンフォードの教授が言ってるよ。『キャリアは偶然によって生まれる』って。そして、『ふさわしいキャリア(幸運)は、行動することで招きよせるもの』だって。」
私は、“ ん~ん。さすがN。 アカデミックなジャンルではいつも歯が立たない相手だ・・・またしてもやられた・・・” と、変な対抗意識を感じながら(笑)、お互いに、その話に花が
咲いたのです。

そしてまた、彼の優秀なところが翌日のメールで明らかに。
「昨日話に出た、ジョン・クランボルツの、日本での講演録があったので送っておきます」と、メールで、その講演録が送られてきました。それは、キャリア理論について行われた 「幸運は偶然ではない」というタ
イトルの、2005年サントリーホールでの講演での記録記事でした。 彼はただの酔っ払いではありませんでした(笑)。

やっぱり、お勉強ができるだけのN君ではなかったんです。今回も。優秀でまじめ、真剣に生きています。 また頭が下がる思いでした。 余談ですが、実は私は彼にはお世話にな
りっぱなしで、今の私の妻は、学生時代の彼の彼女(今の奥さん)の紹介なのです。
学生時代には4人で色々なところに遊びに行きました。

話を元に戻して、その講演録の内容を見てみました。
その講演録の一部をそのまま転記させて頂きます。(出典:Career Guidance 2005
October)

・・・
例えば皆さんは、これまでキャリアについて、人から次のように言われてきたのではないでしょうか。
「まずは、はっきりとした職業の目標を持ちなさい。そうしなければ、やる気は沸いてこないものだよ」
私はこうした考えを正しいとは思いません。
これを恋愛に例えるとしたならどうなるでしょう。
「まずは未来の配偶者を決めないと、デートを始める事も出来ない」といったことになるのではないでしょうか。
これはナンセンスです。
キャリアの目標を明確にすることを私が推奨しない理由はいくつかあります。
急速に変化する世界ではキャリアの目標は非現実的となる可能性があり、個人が事前に将来就く職業を「決定」することは、一方的なやり方と言えるからです。今ある職業も5年後10年後には無くなるかもしれません。かつてエレベーターガールに憧れた人も、現在その職業を探す事は難しいでしょう。
・・・
つまり私は “キャリア優柔不断” を悪い事であるとは思いません。むしろ歓迎すべきであると考えています。複雑な予測不可能な将来に対する賢明な対応として、優柔不断であることを容認したいのです。しかし、“キャリア優柔不断”ではネーミングがよろしくない(笑)。そこで、私は、“優柔不断”ではなく、“オープンマインド”(=心の広い、頭が柔らかい)と呼びたいと思います。
・・・
選択肢をオープンにしておきながら一歩ずつ行動を起こしていき、それぞれのステップから生まれるチャンスを活用するというスタンスが、人生のキャリアの幸運を引き寄せます。
すなわち、もっとも重要なのは行動する事なのです。内省する事よりも、意思決定をする事よりも、ますは行動を重視するべきと私は考えます。
・・・
「キャリアの80%は予期しない偶然の出来事によって形成される」のです。
・・・
以上です。

私は、まさにその通りだと思います。
2012年5月10日と6月10日の和田塾のブログ「なぜ勉強するのか」でも、このジョンの講演の様な内容を述べているつもりですが、説得力が違いますね~(苦笑)。

ただ、私の考えがまんざら独りよがりのモノではない事がわかって、心強く感じました。
これからも持論を広めてゆきたいと思います。

しかし、N君の探究心と行動力にはいつもながら学ばされ、敬服するばかりです。
彼は1月1日元旦の生まれ。あと1週間で50歳になります。私は、6月2日ですから半年先輩なのですが(笑)、負けてはいられないと2014年への新たな目標ができました。
今年も、多くの皆さんにお世話になり、助けられ、励まされながら、なんとか1年を終える事が出来そうです。お客様、様々な形でご支援を頂いている方々、社員、友人、家族など、支えて頂いた皆様に本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
来年もまた、お世話になりますがよろしくお願いいたします。

2014年の皆様のご多幸とご健康をお祈り申し上げます。
良いお年をお迎えください。

2013.12.25
大場規之