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大場代表
ISC留学net代表兼LHE取締役会長
大場 規之OBA, Noriyuki
毎月10日更新

「今」を育て、「個」を伸ばす

今月初め、浜松市内にある公立中学校の1年生で行われている「職業についての総合学習」という授業の一環として、「実際に仕事についている人の講和を聞く時間」に、講師に指名されて50分間話をしてきました。

その中学校は、浜松市における指折りの文教地区にある公立中学で、昔から浜松の著名人の多くを輩出している学校でして、私は「生徒達がどんな職業感を持っているのか」知りたくて、興味津々で講和に臨みました。

講和と言っても、話す一方ではつまらないので、できるだけ生徒達の意見や考えを聞きながら話を進めたのですが、冒頭で「職業に就くということはどういうことか?」という質問をしました。
何人かに指名をして返ってきた答えは、「お金を稼ぐ」「子供を育てる」「ん~ん???」など様々。その中には「自分のやりたい事で目的を達成する」などといったレベルの高い内容もあり、さすが、と思ったものです。

50分間を終了して感じた事は、職業に対する認識や関心の違い、将来を生きるということへの興味の度合いの違い、など、生徒一人ひとりの、それらに対する「差とその大きさへの驚き」でした。
差がいけない、差が大きいから悪いということではもちろんありません。たまたま、今そうした事に興味がある子もいれば、別の観点で秀でた関心を示す子もいるでしょうから。

私が思ったのは、今そうした職業感が高まっている子、将来を生きる事に興味を持っている子に対して、もっともっと突っ込んだ情報交換や教育を「今」することで、そうした生徒は大きく成長し、将来に向けて力強く羽ばたいてゆくだろうとワクワクしたのです。

地元の名門校故、今回のカリキュラムも積極的に取り組んでいる訳で、そうした積極的な生徒への指導もきっとされておられるでしょうから、頼もしく感じた一方で、他の学校が気がかりになりました。
日本の公的な集団教育の一般像としては「個への対応」とか「特別な対応」とかよりも、ちょっと言いすぎかもしれませんが「(質の高い)平均的な対応」こそ重要視される傾向があるような気がします。もし、それが一般的な姿とするならば、その時々で芽生える子供たちの様々な興味や才能、特性が放置されている可能性もあるのではないかと、老婆心ながら思えてしまいました。
興味や関心を示している「その時」に目を向けた教育がどれほどされているのでしょうか?

子供はたくましいですから、たとえ放置されたとしても自らがその芽を出し、育て、結実するでしょうが、タイムリーで効果的な刺激や支援で、より大きな実を結ぶのであれば、それは、私達社会の責務として、適時適切な「個への対応」をしなければならないと思います。
公立・私立、中学・大学といった学校の種類や年齢に関係なく、又、家庭でも、日本全体が更に「子供たちひとりひとりに関心を持った教育」に取り組むことにより、未来を担う若者一人ひとりの個性・感性・力を伸ばす事に繋がるであろうことを強く感じた一日でした。

2010.02.10
大場規之