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大場代表
ISC留学net代表兼LHE取締役会長
大場 規之OBA, Noriyuki
毎月10日更新

G型大学 L型大学

 

高校受験、大学受験、共に最終盤にかかってまいりました。
日本の受験に関しては、その方法、時期、科目選択、など様々な点において、問題が指摘されています。
これまでも、偏差値問題解消、ゆとり教育の導入など、変遷を重ねて今の受験のスタイルができているのですが、依然として課題を抱えながら、賛否両論、難しい問題を抱えています。
ただ、受験の問題は、子供達の人間形成にも大きな影響を与えるものでもありますので、長期的視点で、より良い受験の仕組みへと変化してゆかなければならないと思います。

2020年には大きな改革が予想されていますが、それまでは大きな受験に関しての変化はありませんから、今の仕組みの中で、ベストを尽くしてゆかなければなりません。
どんな受験の仕組みであっても、それを乗り越えることで、子供たちが大きく成長する姿を見ることはとても嬉しい事です。

合格という成果を得るための、学問的なハウツーやノウハウなどの「問題を解く力」は、それぞれの教科や、生徒の個性や興味に併せて、最適な方法を見つけながら力をつけてゆくわけですが、そうした、手法やハウツー、ノウハウ的なものではなく、この受験勉強は 「人としての成長」 にも大きくつながっているのも、多くの方が実感するのではないでしょうか。

・ 自分なりの勉強スタイルを見つけて学ぶ姿勢が定着する事
・ わからない事に出会った時の対処方法を会得する事
・ 時間をかけることが無駄にならないという事を体験する事
・ 困難に出会った時に先生や友人に助けてもらう喜びを知る事
・ 嫌なことでも必要なことには真摯に向き合える様になる事 など

この2-3月も、多くの受験生にとって苦しみの季節ではありますが、同時に、受験生のこうした “人としての成長の季節” だと思うと、応援する我々も、やがて来る春を、楽しみに “待つ” ことができます。

ところで、
経営共創基盤の冨山和彦CEOが、文部科学省の有識者会議に提出した資料として、
国際的に競争する「G(グローバル)型大学」と
地域に根差した「L(ローカル)型大学」に分類し、
それぞれ、学ぶものを変えるべきだと提唱したことをご存知の方もいらっしゃるでしょう。

特に、ごく一部のトップ校以外は全てL型大学と位置づけ、
それらの大学では、これまで、
経済・経営学部で学んできた、マイケル・ポーターや戦略論などではなく、簿記会計や弥生会計ソフトの使い方を学び、
また、法学部では、憲法や刑法ではなく、道路交通法・大型2種免許の取得などに切り替える。
などという提唱内容は、議論をよんでいるものです。

なんだか大学や大学生を馬鹿にしたような内容にも感じるわけですが、実際に日本の大学で学んだことが、就職後や実社会で十分生かされていなかったり、就職後の賃金に反映していなかったりと、今の社会の実情からすると、「馬鹿にしてけしからん!」と一蹴するわけにもいかない。とても切ない現実が見えてきてしまいます。

私たちが、前述の受験の仕組みや方法、そして、このG型大学・L型大学の議論を真剣に考え、これからの子供たちの頑張りが、健全・適正に評価され、より実り多く、充実した人生が送れるような社会を作ってゆかなければなりません。

2015.2.10
大場規之