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大場代表
ISC留学net代表兼LHE取締役会長
大場 規之OBA, Noriyuki
毎月10日更新

男女の平等

 

今年大学を卒業し、社会への第一歩を踏み出した女性から、以下の様な話を伺いました。

今は新入社員研修の期間で、5月までは同期入社の皆と合宿形式で様々なトレーニングを受けることになる。
寝食を共にする合宿なので、同期社員の個人としての人となりや、集団としての若者の特性なども知る事ができる。そんな中、夜のレクリエーションの時間での卓球やバトミントンの軽スポーツをする中で、以下の様な出来事があったというのです。

男女がペアになっての点を競うゲーム中、
女性(今回私に話をしている本人)がミスをすると、ペアとなっている男性に他の男性から、冗談混じりながらも「おい!何やってんだ!お前がしっかりとれよ~!」という声がするのだと。
もちろんこれは、その女性が可愛がられ、カバーされ、また、それを、男性をからかいながら楽しもうという、何とも微笑ましいものなのです。
ところが、それはそれで本人も楽しみながらも、“何か違和感を感じた”のだそうです。

実は、その研修での男女比率は女性1に対し男性3と男性が三倍の人数。話の背景となっている女性の入社した会社は、その男女比にも表れるような、歴史ある官僚的な風土を持っているであろうことが容易に想像のつくような会社です。

私は、そうした背景を知りながら、彼女の話を聞いていたので、私の母校である高校の理系クラスの様子を思い浮かべていました。
今流で言うとリケジョが少なかったゆえに男性比率が約8割のそのクラスでは、いつも女性が良くも悪くも特別扱いでした。私達男性からすれば、“大事にした”という事だったと思います。
今回のゲーム中の女性のミスをかばいながら、面白おかしく楽しいゲームをするという光景も、その男子クラスだったらきっと同じことが起こったと思ったからです。

さて、その女性の“違和感”とは何だったのか?
その特別扱いこそが“男女同格・平等でない事の現れ”だというのです。
その女性とて、その場を楽しみ、周りもその楽しみを盛り上げる仕掛けの一つだという事はもちろんわかりつつも。また、自分が可愛がられている事も一方では喜びながらも。

正直なところ、私にはこの女性の違和感について、話を聞くまでは全く想像すらできない事でした。
私が歳をとって古い人間なのか、はたまた、男女平等と思っていながらも実は現実には全く分かっていなかったのか。

しかし、言われてみれば、そのゲームの中でのシーンに違和感を感じなかった者(その場にいれば私も間違いなくその一人だったでしょう)は、少なくとも潜在的な意識の中で、“男と女は違う”という事が染みついている事は間違いなさそうです。

本質的な意味での、男女の平等とは何なのか、男女の在り方について、深く考えさせられた話でした。

 
2016.4.10
大場規之