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大場代表
ISC留学net代表兼LHE取締役会長
大場 規之OBA, Noriyuki
毎月10日更新

織田信成の悲運。・・・悲運?

いよいよ受験も最終盤。私たちの塾生も多くの試練に立ち向かっています。これまでの努力の成果が実る事を祈るばかりです。
そんな中、オリンピックの競技に臨む選手たちの活躍は楽しみの一つです。

高1の娘がフィギュアスケートのファン故に、様々な話を聞かされ(!?)たり、競技の録画を見させられ(!?)たりするうちに、いつの間にかフィギュアの選手に興味を持つようになりました。
中でも、織田信成は気になる選手の一人です。これまでも様々な話題を提供してきた彼ですが、私は彼の感情表現と生き方への素直さに魅かれています。娘は、ルックスがどうの、泣き過ぎだ、・・・などと言ってはおりますが。

その織田選手が、先日のオリンピック・フリープログラムの最中に靴ひもが切れ、減点されるのを承知で競技を中断し演技を再開。その後も素晴らしい滑りを披露し観客の感動を呼んだのはご存じのとおりです。
定期的に替えるという靴ひもが、一つのジャンプでもろくもバラバラに切れてしまうのを見て、素人ゆえ、靴に如何に大きな力がかかっているのかという事にまず驚きました。そして、何もなかったかのような爽やかな再演技を見て私もまた大きな感動を覚えた一人です。

彼は、競技後のインタビューで「ひもが切れかかっていたのは知っていたが、新しいものにすると強く結べなくなくなるから、そのままいった。(最後まで)もたなかったのは、僕の運」と語ったと新聞で知りました。そして、その紙面やその他の場所でも今回の出来事を「織田の悲運」としてタイトルがつけられています。

私はこの記事を見て彼らしいコメントだと好感を持ちました。
そして、瞬間的に彼自身は「悲運(=悲しい運命、不幸せな運命:大辞林)」とは捉えていなかったのではないかと、私は勝手な解釈をしました。

確かに、オリンピックという最高の舞台で靴ひもが切れるという大きなトラブルに見舞われて、残念に思ったでしょう。しかし、彼が「僕の運」と言ったのは、これからも続くであろう競技人生の中における一コマでの「選択のミスだった。幸運に恵まれなかった。」という単純な反省の意味であろうと感じ、私には、彼の「環境や運命のせいにするのではなく、自分の反省点を直ぐに、又素直に認め、次に生かしたい」という前向きな、若者らしいメッセージと捉えられました。
オリンピックは頂点の一つですから、メディアとしては今回の舞台を「競技人生のピーク」的な捉え方をして、「悲運」としたのでしょう。記事として面白味も出ますし。
しかし、オリンピックといえどもまたやってきます。「悲運」では無いと信じています。

今回の彼のコメントを知って、「自分の今を、人生という長い時間軸の中で見る事の大切さ」、「スケール感(将来への広がり)を持って今の状況や環境を判断し、未来に向かって取り組む気持ちの大切さ」を改めて認識しました。

多くの受験生の中には、第一希望の通りには進めないケースもあるでしょう。しかし、その結果は決して悲運では無く、無限に広がり続く明るい人生の一点でしかありません。もしかしたら今の第一希望に進むよりも良い結果につながるかもしれません。ここでは書ききれませんが、そうした実例は山のようにあります。
第一希望に進めた方、また残念ながら、そうでない方も、是非、明るく、前向きにこれからの人生を切り開いて行って頂きたいと願っています。

2010.02.25
大場規之