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大場代表
ISC留学net代表兼LHE取締役会長
大場 規之OBA, Noriyuki
毎月10日更新

「大人に育てたい」

昨日、子供の通う学校のPTA役員会に参加しました。
私立の中高一貫校ですが、昨今の私立離れの例にもれず、志願者及び入学者の減少は大きな課題です。

そんな中、私の尊敬するその学校長は、100年以上の歴史を持ち、これまでの一定評価の中での生徒集めとは全く環境が変わった今、経済的側面だけでなく、学校のあり方そのものへの改革をしようと様々な取り組みに挑戦されておられます。
そのご対応は、現状への危機感と共に、多くの在校生のみならず、将来来たるべき生徒をどのように育て、どのように子供達の未来を明るく照らしてゆくか。という力強いメッセージを感じ、今こそそれをしなければならないという教育者としての魂を見る事ができるのです。

その中の一つとして、「子供達を、高校3年を卒業する時点で、より大人に成長させ卒業させたい」というお言葉がありました。
先に述べました学校長の目指す改革の中には、学習成果を如何に向上させるか、また、進学実績をいかに上げるか。というものはもちろんと言うべきか、わかりやすい目標の一つとして掲げられ、その大改革に迅速にもう今年度から既に取り組んでおられる訳ですが、それとは、ある意味全く違った見地に立っての「教育」の一つの想いとして持っておられる事に改めてその学校に娘が通わせて頂いている事に感謝をいたしました。

先生のお言葉を要約すると、「今の子供達は、社会の理不尽や不合理を受け入れる許容力が益々貧弱になっている。純粋と言えば純粋だが、大人の世界では、理不尽や不合理に囲まれながら、如何に自らを律し、学び、成長してゆくかが重要だ。今の子供は、自分の解釈できない注意をされると容易に拒絶反応を示し、そこから遠ざかろうとする。遠ざかってばかりいたのでは子供から大人への成長はますます遅くなる。私は、そうした理不尽や不合理の中で如何力強く生きてゆくか。と言う事を学校教育の場で学ばせたい。」と言う事です。

私は、自らの子も含め、子供たちがこうした力を得る事が正に「生きる力」だろうと思ってきました。そして、成績を上げる事、良い学校に進学する事もさることながら、何よりもこうした力が必要だと常々感じてきました。

これからの日本の学校教育に、そして、家庭教育にも、又、社会教育でも、おそらくこうした観点からの教育の見直しが今後されていくだろうと確信しています。なぜなら、日本の社会はこうした点があまりにもおろそかにされてきたと思うからです。そして、多くの人達がその見直しに少しずつ動き始めているからです。

私が、留学を盛んに薦めているのも、こうした観点からです。
今の日本では、「生きる力」を学ぶステージがあまりにも少ない、また少なかったと思っています。
そして、学歴インフレと言われている今、学歴では無い、本当に必要なものは何なのかを考えなければいけない事に、多くの日本人が漠然と気がつき始めているような気がします。
その為には、日本の教育(学校も、家庭も、社会も)が変わらなければならないのですが、今に生きる子供達は、その改革を待ってはいられません。

やはり、私は、荒療治かもしれませんが、海外に出て荒海の中で鍛えられることで「生きる力」を得てもらう事が、今の子供達がたくましくこれからのグローバル社会を生き抜く力になると信じてやみません。
海外に学ぶという事は、決してパラダイスに行く事ではありません。厳しい「留学道場」に通う事になるのです。海外で長期間過ごすという中では、これまで信じてきた日本(自分)の常識は否定され、新たな海外の常識を知り、その中でたくましく生きてゆかなければなりません。正に、日本という純粋培養液の中で育った子供にとっては、接する事の多くが理不尽であり、不合理な中で生きてゆかなければならないのです。

一人でも多くの子供達が、「留学道」で心身ともに鍛えられ、成長し、生きる力を得て、たくましく、世界の中で生き抜いて欲しいと願っています。

大場規之
2011.4.25