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大場代表
ISC留学net代表兼LHE取締役会長
大場 規之OBA, Noriyuki
毎月10日更新

留学でのハプニング

先週末は、夏休み最初の週末でしたので、高校生を中心とした学生達が、胸いっぱいに含まらせた夢とともに留学に旅立ちました。

そのうちの一人。Y君。私は特別な想いで彼を送り出しました。
何が特別かというと・・・

高校1年のY君。当初はある大手の留学組織の主催するイギリスの2週間の英語研修ツアーに参加する予定で、申し込み直前でしたが、ISC留学netの戸を叩いてくれました。

いろいろと伺ううちに、彼の希望がはっきりしてきました

・希望地はロンドン
・7月末からの2週間参加
・英語の研修と観光の両方が目的
・できるだけ多くの体験をしたい
・一人でいろいろなことに挑戦できるような研修にしたい
・滞在はホームステイを

などです。

ISCとしては、日本から団体で出発し帰国するツアー研修ではない、Y君の希望に沿った、“Y君のためのオーダーメイド短期留学” をご提案させて頂きました。 彼の自宅から一人で留学先に渡航し、研修を受けて一人で帰ってくるというスタイルです。

16歳になったばかりの高校1年。
こういった年齢ですと、通常はお父様やお母様からの問い合わせを受けて、親御さんと生徒さんとともに留学を作り上げてゆくという方法が一般的です。しかし、今回は、最初から最後までY君一人とのやりとりです。

Y君は、とてもしっかりしていて、意思決定も早く、とんとん拍子で彼のためのオリジナル留学プランが出来上がってゆきました。
ちょうどオリンピック開幕の5日前という状況でしたが、幸いにして最寄空港である広島空港からの往復チケットも予想以上に安く確保でき、当初申し込む予定にしていたツアー研修と変わらない料金で2週間の研修の作り込みが完了したのです。

ツアー的な研修と違う点は、
・出発から帰宅まで一人で行動することが基本であること
・自由であること。しかし、自らが責任を持って行動しなければいけない事
・引率者についてゆけば済むスタイルではなく、自らが考えて行動しなければいけない事
が大きなところでしょうか。もちろん、現地での良質な日本人サポートがつくことは前提条件です。

未成年、しかも16歳という年齢で、こうしたオリジナル研修が良いかどうかを何度かY君に確認をしました。
特に、自分で責任を持った行動がとれ、多少の困難は自分で解決するという心構えがあるかどうか?
という点です。
Y君は、そのたびに、「僕はそうした研修のほうがいいです!」と力強く言うのです。
その答えの中には、「怖いもの知らず」(失礼!)的な部分も多分に感じましたが、そこにこそ若さがあると思い、私たちのバックアップ体制をベースに、彼の想いの実現を最優先にしたプログラムとなりました。

このやり取りの中で、32年前の1980年に、私自身が17歳でアメリカに4か月留学した時のことを思い出し、ビザも含めすべて自分が調べ手続きをした姿を重ねながら、Y君の想いとたくましさに魅力を感じ、自分の旅立ちのような心持で、彼を心から応援したく、出発の日を迎えたのです。

出発まではすべて順調に進みましたが、出発して間もなくハプニングが生じました。

途中の乗継空港から出発する、ロンドン行きの飛行機の4時間近くの遅れ、
遅れに伴って(深夜到着となったため)一泊目の滞在先変更、
滞在予定だったホームステイが、もしかしたら変更になるかも・・・・という情報。
日本から持って行った携帯電話が電池切れ・・・さらに充電器が故障・・・電話ができない・・・。

などなど、広島空港を飛び立ってからの48時間は、Y君にとって “人生で一番長かった48時間” だったに違いありません。
2週間という短期間の研修ですから、もともとハードスケジュールですが、飛行機の遅れで深夜に到着、翌朝からは語学学校への初登校ですから、最初の夜は5時間ほどの短時間睡眠、長旅の疲れ、時差ボケ・・・、疲労困憊だったでしょう。

が、Y君はこの48時間。 日本からの私どもとのやり取りと、現地日本人サポートのMさんとともに、元気に様々な課題に明るく前向きに対応してくれたのです。その結果、すべてをクリアし、今頃Y君は、オリンピックムード一色のロンドンの街を闊歩しているに違いありません。
私は、今回のこのY君の留学に接し、改めて
「子供の自立」
について考えました。

Y君の親御様は、後ろでしっかりとY君を見つめながら、Y君ができることは任せて信じて見ている。 必要なときだけ手を差し伸べるという親御さんでした。今回のこうしたハプニングの中でも、その姿勢は本当に素晴らしいものでした。

そして、Y君。
今回、様々な経験をして、ハプニングに巻き込まれながらも前向きに対処し、自主的に責任を持った行動がとれました。それは、前述のカウンセリング時の言葉の通りでした。
さらには、一連のハプニングが終了した後の、電話の向こうのY君は、出国前の彼が更に一回り成長したような気がしました。
私は応援をしてよかったと。本当に思ったものです。

まだ研修は始まったばかり、10日余りの日数を残しています。これからもハプニングに逢うかもしれませんが、前向きに、明るく、自信を持って対処することで、さらなるY君の成長に直結するはずです。帰国したY君の成長が楽しみです。

留学は、ハプニングや、時にはトラブルに出会うこともあります。
が、しかし、それらが子供たちを成長させ、自立させ多くの成果が得られます。
そのために、その機会の提供と、それをサポートする私たち、そして、親のあり方、もちろん、本人の自覚、など多面的に効果が出せる環境づくりが必要だと、再認識しているところです。

そして、ISCのスローガンの一つである
「留学で学ぶのは語学だけじゃない。これからの社会を生き抜く力だ。」
という言葉を、いま改めてかみしめています。
大場規之
2012.7.25