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大場代表
ISC留学net代表兼LHE取締役会長
大場 規之OBA, Noriyuki
毎月10日更新

永遠の片思い

先日、ある文章に出会いました。
「親子の関係は、親の永遠の片思い」

少し寂しい言葉でしたが、すぐに「そんなものだな」と、なぜか親しみを感じ、またその後、心から納得をした言葉でもありました。
そして、今では、わたしの親としてのこれからの生き方を楽にしてくれる言葉のような気がしています。

“親の心子知らず”、とか、“親孝行、したいときには親はいず”。
といった諺にもありますので、こうした親子の関係は今に始まったことではないのでしょう。

塾や留学関係で多くのお子さんや親御さんと接しながら、また、自らも顧みながら思うのに、親がいくら子供のこと考えて、尽くしても、その気持ちや心をそのまま子供が感じて、その気持ちに常に満点回答する対応をするような子供は、少ないように思いますし、それどころか、そうした環境を良しとしないケースも少なくないようです。

親は、「こんなにしてあげているのに、こんなに考えてしているのに」、また「大人になればわかる」と、必死に繰り返しながらも、なかなか額面通り受け入れてはもらえません。私もその一人として、大変残念に思います(苦笑)。

私自身、子供に対し、その戦い(?)を繰り返し行ってきましたし、いまでも進行中です。(トホホ・・・)

が、

今回の、この言葉に接して、前述のごとく、大変楽な気持ちになりました。
永遠の片思いなんだと。
親というものはそういうものなんだと。

そうかもしれません。
私の親もきっとそうでした。過去の自分を振り返りながら、いまさらながらいろいろと申し訳なかったと思っています。

割り切って。
親の気持ちがその通り成就することはないと知りながら、
ひたすら、子供に愛情を注ぐことが私たちの務めなのでしょう。
たとえ、今は、通じなくても、感じてもらえなくてもいいんだと。
世代を超えて、それを繰り返すことが私たちの使命だと感じました。

鮭の産卵をご覧になられたことがありますか?

私は、数年前の10月、場所は北海道の南西部、
川幅、水の流れの幅はほんの1メートル、水深もごく浅い小川を、産卵を控えた鮭が上流を目指して登って行く姿を見たことがあります。
そうした小川ですから、大きな鮭は、背びれどころか、背の一部まで外に出しながら、バシャバシャと音を立てながら小川を必死に上るのです。1匹、また一匹・・・・と。彼らは、自分の子孫を残すために命を懸けて、上流を、そして、最高の産卵場所を探して登り続けます。
そして、必死に上り詰めた最後、“ココ”と思ったところに産卵をし、産卵後にはその名の通り尽き果てるのです。

その小川には、実は、登ってゆく鮭の数と同じ数だけの、産卵を終えて、傷だらけになった、力尽きた体が流れの中の石に引っかかっているのです。
川を遡る鮭に、その姿が見えているのか、何か感じているのかはわかりません。

毎年この10月になるとこの光景を思い出します。
子孫を残すという事は大変なことです。

自らは犠牲になって、次の世代につなげてゆく。
それを知りながら全力を尽くす。そんな一人でありたいものです。

大場規之
2012.10.25