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大場代表
ISC留学net代表兼LHE取締役会長
大場 規之OBA, Noriyuki
毎月10日更新

距離感がつかめない

 

最近の中学や高校の生徒が、学校や友達とトラブルを起こすケースについて、その原因を考えてみようという話になりました。
とても社交的で明るい生徒が、学校で友達との間で問題を起こしたり、その生徒自身も学校での居づらさを感じているという事例がその話のきかっけでした。

様々な話が出たものの、皆の腑に落ちた、一つの“傾向のようなもの”が見えてきたのが、とても印象的でした。
それは、今の子供たち(小学生から二十代位でしょうか・・・)に共通して感じられる、次のようなものです。

“会話や生活においての相手との距離感をつかむのが苦手”
“距離感がつかめないから入り込みすぎて相手の気分を害する・トラブルになる”
“それまで友達や親友だと思っていたのにトラブルとなってお互いに友達不信になる”
“場合によってはそれがいじめにまで発展する”

これを読んでいただいている皆さんももしかしたら思い当たることがあるかもしれません。
いかがでしょうか?

今の子供たちがバーチャルな世界に生きるシーンが広がり、増える一方で、実際に現実に接するリアルな社会はというと、どんどん狭まっているのが実情です。
先輩や後輩といった人間関係、学校関係者と親以外の大人と接する機会はとても少なくなり、近所の怖いおじさんやおばさんも居なくなりました。

少し前までは、子供たちは、日々の生活の中で、「ここまで言うと相手が傷つく」、「人にこんなことは言われたくない」、「あんな言い方をしたから叱られた」といった、喜怒哀楽を含む多くの体験をすることで、人とのかかわりの中で生きてゆく術を身に着けてきました。

それがいま、社会的な傾向として、SNSを通じた直接触れ合いが無い活字等による情報交換の機会が増え、リアルな人間関係の中で生きる体験の回数自体が極端に減ってきてます。また、何かというとすぐに社会問題になるといって、人と人同士があまり深くかかわりを持たなくなってきているという現実もあるでしょう。

今回の話の発端は、一人の生徒の話からでしたが、決してその特定の生徒だけの問題ではなく、社会の問題でもあるという事が見えてきました。

そして、私が今回の話で、こうした傾向に話が集約されていく過程で、関連するものとして真っ先に連想したのが“コミュニケーション能力”でした。

今の子供たちが伸ばすべき力としてよく挙げられるのが、「コミュニケーション能力」です。
そして、就職活動で、企業側が学生に求める最も大切なスキルのうち必ず上位に出てくるのもこのコミュニケーション能力なのです。

私たちは、子供たちができるだけ多くの人々と接し、一つでも多くのリアルな体験をすることができる環境を提供してあげる事。その中で、子供たちが、多くの人たちと会話をし、時には意見をぶつけ合い、喜怒哀楽もたくさん経験することが本当に大切なことなんだろうと、改めて感じています。
そしてそれが、今の社会で必要と声高に言われるコミュニケーション能力の底上げにもつながっていくに違いありません。

私たち大人が作り出す環境で、子供たちが大きく変わってゆきます。
子供たちの育成環境を常に意識することは本当に大切なことです。

2019.02.10
大場規之