高校・大学・語学の海外留学で進路を支援する学習塾のネットワーク【ISC留学net】

お気軽にお問い合わせください。(ISC留学net本部)

053-449-6661

大場代表
ISC留学net代表兼LHE取締役会長
大場 規之OBA, Noriyuki
毎月10日更新

大学は人生の夏休み! か?

 

昨日から吉野彰さんのノーベル賞受賞の話で、ラグビーも少しお株を奪われた感じです。
インタビューなどを拝見しても、素晴らしいお人柄が伝わってきてきます。ご努力が報われて本当に良かったと思います。

吉野さんは京都大学でもよほど勉学に励まれたんだろうなと考えながら、
つい先日の、
「ウチの大学2年の娘が、“お母さん!大学は人生の夏休みなんだからね!” と遊びまわっていることに胸を張ってるのよ・・・(苦笑)」
とこぼす、仲間の話を思い出しました。

私はそれを聞いて、そういう会話をしている母子の姿がほほえましいと思いながら、自分の学生時代を振り返りながら、“その通りだったなあ・・・”と、楽しかった学生時代が思い出されました。

そしてまた、学生時代は社会人になってからはできない、時間をたっぷり使った遊びを存分にすれば良いと、自分の子供にも勧めてきた、 “遊びのススメ” 的な方向性にも合致して、そのお嬢さんを、“そうだそうだ!” と応援をしたい気持ちにもなったのです(笑)。

しかし、その一方で、先月9月28日に私の地元袋井市のエコパで開催された、ラグビーワールドカップ・日本vsアイルランド戦の始まる少し前に行われた、アイルランド大使主催のレセプションパーティーではこんな話もありました。

その出席者はアイルランド人でA県にある理系の大学の教授をされている方でした。
「日本の学生は全く勉強をしない。我々の教える気も萎えてくる・・・」とのこと。
「日本は優秀な国なのにいつ頃から学生がこんなに勉強をしなくなったのか?」とも。

それもそのはず、文科省の発表によれば、大学生の勉強時間の比較として、
日本の大学生の67%が1週間の勉強時間が6時間未満なのに対し、アメリカのそれは、16%。逆に、11時間以上勉強する率は、日本は15%に対しアメリカは58%。
対象がアメリカに限らず、日本の大学生の勉強不足は国際的にも特異な例となっています。
(10年ほど前の古いデータですが、現状と比較して大きく変わりはないといわれています)

確かに、私たちが留学生を送る立場として考えても、海外大学への留学生は日本の大学生とは比較にならない位の勉強をしています。
思い起こしてみれば、丁度10年前、2009年9月、当時ニュージーランドに留学していたある大学生が、日本の大学生とは比較にならないほど真剣に、前向きに勉強・大学生活に取り組んでいることに感動を覚えたことが、私がその後ISC留学netを立ち上げる大きなきっかけになったのでした。(ブログ:生きる力 https://iscnet.jp/archives/423 )

こうして考えてみると、私の言っていることも結構矛盾があることになります。
大学では大いに遊びなさいと勧める自分と、
大学生としての本分をわきまえて勉学や生活の充実に努力する大学生(留学生)に感動し、そうした学生の輩出のために留学支援をする自分。
です。

その矛盾を自分ながらに深堀りしてみると、結局はこんなことなんだろうと思います:

大学であれ高校であれ、学生時代のある一定の時期・期間、真剣に勉強に打ち込み、学ぶ姿勢を十分に身に着け、学ぶ力を身に着けなさい。それができた学生は、思う存分に学生ならではの時間を楽しみ・遊びなさい。またそこで得た力を社会に出たら存分に発揮しなさい。学びは一生続くのだから、大学時代にもし学びが少なかったのであれば、社会に出てから学べばよい。
日本の高校生の多くは、心血を注いで勉強に打ち込んで大学受験に臨み、その後、大学生活を迎えます。大学で遊びたくなる気持ちもよくわかります。
結局は、どの時期・どれくらいの期間ということにはこだわらずに、若いころに、“学ぶ力”と“遊ぶ力”の両方を付け、バランスの良い生きる力にしていってくれれば良いと思います。

問題は、どの時期でも、勉強も遊びにも力を入れることができなかった若者の存在です。
私たち親世代が、家族として、社会として、若者がそのいずれにも全力で取り組める環境を作ってあげる事が大切です。

 

話は全く変わりますが、今月あるラジオ局でインタビュー番組に出なければいけないことになりました。その中で、「座右の銘」について質問されるとのこと。
私は、高校1年のお正月の書初めで「不言実行」を書いて以降、それを座右の銘としてきました。しかし、最近では、「有言実行」という言葉が多く使われるようになっています。
そして、有言実行の方が、“自分の思いを公開することで退路を断って、その目的や目標の達成に臨むという意味でより目指すべきものではないか” など、「不言実行か有言実行か」比較されるようにもなっています。

私も、ここ20年ほど・・・有言実行という言葉が盛んに使われるようになったころから・・・どちらが自分の目指すところか、いろいろと考えながらも、これまでは「不言実行」に軍配をあげてそれを座右の銘としてきています。

番組の放送までには少し時間がありますので、それまでに、56歳で座右の銘を変えるか変えないか・・・改めて答えを出そうと思います。

座右の銘といえば、ノーベル賞の吉野彰さんの座右の銘は「実るほど首を垂れる稲穂かな」だそうです。私も、もし70を超えて生きていれば、そんな言葉を座右の銘に変えて行ければよいなと思いました。

2019年10月10日