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大場代表
ISC留学net代表兼LHE取締役会長
大場 規之OBA, Noriyuki
毎月10日更新

夢に出会えていない若者に夢を!

 

2020年がスタートしました。オリパラもあり、数字の並びも良いし、なんだか特別な年のような気がして気分が盛り上がります。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

ISC留学netが昨年末から11年目に入りました。スタートした当時はカウンセリングや事務処理など、ほとんどの部分に私がかかわっておりましたが、お陰様で今では私がいてもいなくても良いくらいに(笑)、皆が力をつけてくれています。本当にありがたいことです。
そんな中、昨日久しぶりに年明け初めてのカウンセリングをしました。

高校2年生のAさんの、高校3年を休学(留年)して1年間の語学研修をしたいというご希望でした。
大変しっかりした生徒さんで、
1年間の語学研修で苦手な英語を克服すべく英語を学んできたいこと。
高校を1年留年してもその1年が将来のためになると信じていること。
などの想いを聞かせて頂き、私の方からは、休学をして留学を選択する場合に知っておくべきこと、気を付けなければならないこと。留学先の学校や環境選びがいかに大切かなど、アドバイスをさせて頂きました。

その話の中で、私が
「ところで、Aさんが将来のために、貴重な1年を使って留学したいのはわかったけど、何か決まった将来の夢があるの?」
と質問をしたところ、急に話のトーンが下がり、
「周りの友達の多くが夢や目標の進路があるんですが私にはないんです。やはり何か決まった夢が無いと留学はしない方がイイですか?」
続けて、
「私は高校を卒業したら専門学校に進学しようと思っているんですが、専門学校に進学してしまうと、その分野の事しか学べないですよね。。。 専門学校に行くにしても、この留学をして英語を身に着けて少しでも幅広い中から仕事を選びたいと思ったんですケド・・・でも、今はこれといって行きたい専門学校があるわけでもなく夢があるわけでもないんです。。。」
と寂しそうに、私はダメなんです。。。とでも思っているように付け加えました。

その一方で私は、
正直で真剣に将来の可能性を見出そうとしている彼女の姿勢に感銘を受けました。
そして、心から応援をしてあげたくなりました。

実は、Aさんのように、とても前向きで積極的な若者の中に
“今、夢や目指す進路が見つけられていないこと、持っていないことに後ろめたさを感じている学生” が増えていることが、このところとても気になっています。

私は、その原因は、中学や高校でのキャリア教育、そして、その将来の目指すキャリアへの動機づけとして学習意欲や生活意欲を高めさせようという、学校の指導方法にあると思っています。

具体的な例を挙げます。
私の息子が高校1年の時だったと思いますが、学校に提出するアンケート用紙に、将来の希望職種として「エリアマネージャー」と書いた事を私に話したことがあります。
私は、「へ~! エリアマネージャーって何?」ととぼけて聞いたら、息子は「学校で、ユニクロなどのチェーン店舗をいくつかまとめて管理する仕事らしい」とのこと。
私は、「そうなんだ。 そういう仕事に興味あるなんて知らなかったよ・・・」などなど、その後も、いろいろと話をつづけたのですが、
要は、学校でキャリア教育を受け、将来の職種例として60種類ほどの職種を学び、その中で興味を持ったものがエリアマネージャーだったという事のようです。その後彼がエリアマネージャーを具体的に目指したわけでもなく、エリアマネージャーを目指して特に勉強意欲がわいたわけでもありませんが。(涙&笑)

その時に感じたのは、星の数ほどある仕事(職種)の中で、60種の中で、「希望の仕事を見つけなさい」というのは無理があるなということと、仕事の種類は限りなく幅広くあるのだから、その幅広さや可能性の広がりをキャリア教育で教えてほしい。ということでした。

それをきっかけに、私もいろいろな学校で盛んにおこなわれているキャリア教育の現場の情報を入手するようにしていますが、傾向として、どうも、先に述べたキャリア教育から勉強や学生としての生活習慣の指導に結びつけようとする学校側のスタンスが強く、
極端なことを言うと “将来なりたい仕事や目標が見つけられないから勉強に力が入らない” “夢が無いから頑張れない” という安直な指導が、学生に影響を与えているように思えるのです。

おそらく、Aさんも、そうした学校等での指導の中で、限られた世界や仕事へのイメージの中で、「何か見つけなさい」といっても見つけられない状況なのでしょう。

私はいつも、Aさんのような生徒さんに接した時には、
「仕事の種類はAさんが今見聞きしているものの何十倍何百倍もあるんだから、いま知っている仕事や進路の中で見つからないことを心配しなくても大丈夫! 今見つかってないという事は、これからそうした数限りない仕事や進路の中から、自由に選べるっていう事だから、素晴らしいことだ! ましてや、これから留学をして世界や見分を広げて、英語力がつけば、その選べる可能性はもっともっと広がるんだ! うらやましいよ!!」
という事にしています。
もちろん、Aさんにもそのように伝えました。

今朝の日経新聞“大機小機”で「デジタル時代に年功賃金か」というコラムが、
そして同じく社会面には、今年の就活生への意識調査で、「同じ会社で定年を迎えたいと考えているのは56%(にすぎない)」という記事が、
それぞれ掲載されています。

今や、2040年(今から20年後)には今の仕事の80%が無くなるという人まで出てきている時代であり世の中です。

“仕事や生き方” では、これまでにない意識の大変革が求められている時代であることを、私たち大人が十分に認識して、子供たちの可能性を、最大限、広げ・伸ばしてあげるために、私たちは一層の努力をしなければならないと感じています。

Aさんもきっと、今は想像もできない世界にこれから接し、その広さ・多様性・可能性など様々なことを乾いたスポンジのように吸収し、自分の生き方を見つけてゆくに違いありません。
大切なことは、今できる事ややらなければいけないことを精いっぱいやってみる事。
Aさんガンバレ!

2020年1月10日