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大場代表
ISC留学net代表兼LHE取締役会長
大場 規之OBA, Noriyuki
毎月10日更新

県境

今、札幌から静岡に向かう飛行機の中にいます。

窓から、そして雲の切れ間から、日本の一部を、まるで、地名の入っていない立体地図帳を眺めるように、見る事が出来ます。
私は、国際線・国内線を問わず、3時間以上のフライトの際は通路側の座席を。それ以下の場合にはできるだけ窓際の席を確保するようにしています。日頃は見る事が出来ない高所からの地上の様子を見る事が出来るのが、飛行機に乗る一つの楽しみだからです。

つい先ほど青森市上空を通過し、途切れ途切れに見える地上の様子、そして時間の経過から推測するに、今は、青森県から秋田県の境辺りを飛んでいるのだろうと思います。
秋田県と青森県の境はどこだったかな?・・・と考えながら、もちろん引かれているわけもない県境を探しました。

県境(けんざかい)・・・

考えてみれば、県境は人が作ったものですから、その境で大きく自然が変わるわけでも、住む人が変わるわけでもありません。
ところが、考えてみてください、意識や実際の生活の上で都道府県の境は、私たちの生活に、ひとつの壁として存在していないでしょうか?
県でなくても、市町村でも、結構な壁がありますよね?

例えば、ほとんどの場合公立の小学校や中学校の学区は明確に分かれています。私などは、隣町の小学校は1キロ歩けば行けるのに、2.5キロ離れた自分の市の小学校に行かなければなりませんでした。ある市は予防接種が無料で受けられるのに、隣の市は自己負担などもその一つでしょう。人との交流もやはり自分の住む市の方向を主に向いている。などなど。物理的な壁は無くても、制度や習慣の中に壁がある事は少なくありません。
市町村の境でも存在する壁、ましてや県境は更に高い壁を感じているのは私だけではないでしょう。

そんな中、ビートルズのイマジンという曲を思い出しました。
私は特にビートルズファンでも、音楽がとても好きなわけでもありませんが、ビートルズのイマジンは、心に残る曲の一つです。
「・・・地球にはそもそも、国も、天国も、地獄も無い。宗教も、戦争もなどもみんな人間が作り出したもの。あるのは青い空と・・・」
といった内容の曲だったと思います。

こうして、空から地上を眺めると、その曲の意味が良くわかるような気がします。

空から眺めても、市町村の境も、県の境も、さらには、国境も見つける事はできません。
でも、私たちは地図の上にそれを造り、心の壁をつくってしまっています。

全てを取り払うのは難しいかもしれませんが、心の中ではそれらの壁を少しでも低くして、境を隔てて生活する人々とも、共に仲間意識を持って暮らしたいものですね。

そんな事を考えながら・・・今は新潟上空にさしかかっているようです。

2013.10.21
大場規之