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大場代表
ISC留学net代表兼LHE取締役会長
大場 規之OBA, Noriyuki
毎月10日更新

新型コロナで日本人留学生が得たもの

 

新型コロナは依然として私たちの生活に大きな影響を与えていますが、社会が少しずつでも、withコロナ、postコロナに向けて元気を取り戻そうとして動いていることに励まされます。

さてこのコロナでは、海外の高校や大学等で学ぶ日本人留学生も大きな影響を与えました。
時系列でその影響の主なものを振り返ってみます。(今回は特に15-18歳位の若年留学生について)

<2月下旬まで>
感染が先行した中国・韓国・日本人留学生への差別発言や行動が散見
<3月初旬まで>
日本人の現地再入国拒否のリスクを避け、日本への一時帰国を見合せ
<3月中旬>
留学先国でも感染が拡大し学校閉鎖などにより日本への一時帰国が急増
<4月上旬>
海外フライトも多くが運休し海外との往来が殆ど不可能な状態に
<7月上旬>
主要英語圏にある国の多くの高校・大学は依然閉鎖されており(ニュージーランドなど一部再開国も有)、日本に一時帰国をした生徒も現地に留まっている生徒も、オンライン授業の受講が基本です。

今回のコロナでは、日本の学校に通う学生やその保護者も大変な想いをしたわけですが、海外に暮らす留学生もことさらです。
日本人である事を改めて意識させられ、遠い日本との距離を物理的にも精神的にも感じる機会となりました。そして、基本的な生活に不自由しながらも、生活習慣や異なる意見を持った人達とも情報共有や意見交換をする中で、ウィルスと戦い続ける経験となったのです。
日本の親元を離れて海外で暮らす学生達が体験した今回のパンデミックによる負荷は、きわめて大きなものであったであろうことは容易に想像できます。

しかし、今回私が接した生徒達からの声の多くは、とてもポジティブで前向きなものでした。
例えば、
現地に残る留学生と母国に帰る留学生、自分にはどちらがプラスになるか?
日本に一時帰国している間の学校のオンライン授業への取り組みのポイントは?
といった相談などに加え、
「日本の警戒宣言における規制内容が弱すぎるのではないか。こちらでは規制が厳しい代わりに国民が一丸となって対応し、感染者が激減している。」といった実体験からの感想を寄せる高校1年生もいたほどです。

もし私が彼らの立場だったら、英語にハンディを持つ中で、オンラインの授業を受けなければならない不安一つをとってみても大変なストレスになりそうです。

私たちの留学生には様々な生徒がいます。
英語も学力も一流で、留学を当たり前にこなせるような生徒ばかりではありません。
中には、日本の高校には通えなかった生徒、英語の成績が“1”だけれども留学で英語を得意にしたいという敗者復活を目指す生徒など、さまざまです。

そんな生徒たちが、今回の世界的な逆境に果敢に立ち向かっている姿を見ると、本当に勇気をもらえます。

もともと海外への単身留学は孤独との闘いであり、慣れない海外生活における苦労は大変なものであることは言うまでもありません。そんな中でも、色々な体験や経験を積み重ねる事で、日本にいるだけでは味わうことのできなかった感動や挫折、新たな価値観に触れ、多くの成功体験による本物の成長を得ることができる。また、頼れるものが少ない中、自分で考え行動し結果を出さざるを得ない環境も力をつける源となるのです。
留学は「語学力向上」だけにとどまらず、「人生を生き抜く力を得られる」と、常々唱えてきたことが間違いでないことを今回も実感しています。
今回のコロナ禍が与えた厳しさを増した留学環境は、彼らに更なる成長の機会とその達成感与える事にもなりました。

このパンデミックは、世界中で進んでいるグローバル化の流れを負の側面として全世界に見せつけたわけですが、グローバル化は止まりません。
グローバル化がこれからも続く世界で、未知の環境の中でも力強く逞しく生きる子供たちが確実に育っていることを、世界が揺れている今、留学生から感じ取ることができたのは幸せなことです。

2020年7月10日
大場規之