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大場代表
ISC留学net代表兼LHE取締役会長
大場 規之OBA, Noriyuki
毎月10日更新

教育とDX

 

デジタル庁創設に向けての動きやデジタルトランスフォーメーション(DX)の話題など、コロナ禍に端を発した日本社会のデジタル化への流れは驚くほど強く早く進んでいます。

これまでの日本は世界の先進国に比べて社会生活のデジタル化がかなり遅れてきましたので、遅れを取り戻す意味で必要なことだと思いますし、世界的な潮流の中にもいますので、このデジタル化の流れはしばらく止まらず、ある程度形ができるまでは進む予感がします。
しかし一方では、キャッシュレス化が政府の目論見通りに進んでいないなど、日本の社会環境が良くも悪くも影響して、デジタル化も期待するほどは進まないシナリオも依然として説かれています。

私の個人的な想いとしては、このデジタル化が進まなければ、日本は取り返しがつかないほど先端技術や経済において世界での優位性を失うことになると思っていますから、単なるデジタル化(デジタライゼーション)ではなく、その先のデジタルトランスフォーメーション(デジタル化によって、既存の価値観や枠組みを根底から覆すような生活上の革新・利便性の向上や変化をもたらしたり、様々なビジネスモデルにおいて競争の革新的な優位性をもたらす事) の世界を見据えた官民一体の社会としての取り組みが必要だと思っています。

そんな中、私たちが関係する教育業界(民間の塾や各種教室関係、教材開発、生徒管理ツール開発などに関わる事業者の事を指しています)の教育のデジタル化への歩み・動きはもう止め様がないほど確実なものを感じます。今この業界が見据えているのは、単なるデジタル化(デジタライゼーション)ではなく、明らかにデジタルトランスフォーメーションです。
そして、私がそのキーワードの一つだと思うのは、「教育の個別最適化」です。

今日は難しい言葉ばかり出して申し訳ありません。。。

教育の個別最適化とは、
生徒一人ひとりの現状や将来の目標などに応じて、最適な進度や内容による指導、課題提供等を行う事です。もしデジタルが無いと、すべての生徒にマンツーマンの専門教師が教科やレベルに応じ入れ代わり立ち代わりつきっきりで対応しなければならないことになります。
これはアナログの世界では現実的に難しいことです。しかし、デジタルを使うことで、まさに革新的な教育環境を実現することが可能となります。

今業界が目指そうとしているDX化されたな教育システムが実現すると仮定しましょう。

例えば2年間不登校だった小学6年生が学校復帰を実現し、不登校期間に欠けた2年分の学びを3か月で一気に取り戻すことも本人のやる気さえあれば容易に可能になるでしょう。
また、特定の分野で天才的な能力を持つ中学生がいて、学校現場の教師では対応が難しいような生徒の場合でも、天才的な能力をさらに伸ばせる専門教育を、その教育システムが、日本のどこにいても、世界のどこでも受けられるようになる可能性もあります。

もちろん、すべての教育がデジタルで完結するわけではありません。
アナログ社会、実体験でした得られない教育効果も数えきれないほど多く存在し、“人間力”や“生きる力”などと言われるような複合的で総合的な力を養う教育こそが今必要であるとも言われており、これはデジタルで解決することは難しいでしょう。私が、このブログでいつも書いてきた留学による生きる力の習得を目指そうというのもその一つです。

また、最近では、“非認知スキル” などといって、忍耐力や自信、自己有用感、真面目さ、社交性といった、成績や数値で表しにくい生きる上でのスキルをいかにして養うかという事も多く問われるようになってきました。

教育におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)と非認知スキルのアップがこれからの教育を左右するカギになると言ってもよいのではないかと思います。

そして、教育のDX化によって先生方の教科指導の負荷が減れば、非認知スキルアップなどのための指導に時間が使えるようにもできます。生徒にとっても先生方や学校にとっても良い教育環境が実現すれば素晴らしいと思います。

2020年10月10日
大場規之