高校・大学・語学の海外留学で進路を支援する学習塾のネットワーク【ISC留学net】

お気軽にお問い合わせください。(ISC留学net本部)

053-449-6661

大場代表
ISC留学net代表兼LHE取締役会長
大場 規之OBA, Noriyuki
毎月10日更新

非認知スキル

 

前回のブログで非認知スキルの話を出したところ、いくつかの質問等を受けましたので今回はそれについて触れてみたいと思います。

どんな質問だったかというと(すべてが子供を持つ親御様からのものです)、
非認知スキルはどのように身につくか、または身につけさせれば良いか、ということに集約されるものでした。
それほど、そうした親たちはその大切さと必要性を認識しているといってよいと思います。

ところで、非認知スキルについては、ネットなどで簡単にその解説などで情報を得る事ができます。
例えば、以下のようなサイトが検索上位にでてきます。

https://www.yamanashibank.co.jp/fuji_note/life/post_1406.html

非認知能力とは?世界が注目、生涯の学びを支えるちから


https://up-to-you.me/article/3120

 

 
この非認知スキルという言葉は、私個人的には、10年ほど前から耳にする様になったと記憶しています。
耳にし始めた当時を振り返ってみると、
“認知スキル” に対する “非認知スキル” は、人の長い人生の中で大変重要なもので、変化が激しく厳しい社会を乗り越えてゆく上で、もっと注目されるべきである。
といった総論的で “気づき” を与えるようなものが多かったような印象を持っています。

しかし、この言葉を頻繁に耳にするようになったここ2-3年は、特に幼児期にこの非認知スキルを意識した教育を行う事の大切さが多くみられます。
特に、ハウツーのような形で紹介したり、教育現場でどのようにこれらの力を伸ばそうとしているかという事について触れられるように、とても具体的で、中には習得に向けてのガイドの様なものも増えているような気がします。

それほど、この言葉の浸透度合いは大きなものを感じますし、それは、研究や啓発に携わってこられた皆さんの努力の成果だと思います。また、マスコミやSNS発信での効果も大きいと思います。

私も、この非認知スキルを伸ばすうえで留学はとても価値のあるもので、認知スキルに加えて、意識しながらそれらを伸ばすことを考えてみるとよいと、言ってきました。

ただ一方で、
少し心配になってきているのは、この非認知スキルを、認知スキルのように、“見える化”しようとする動きが強かったり、それを評価しようとしているような印象を受けるものが増えていることです。
そして、そうした点で、特に幼児教育に強い関心を持つ熱心な保護者が、この力を伸ばすにはどうしたらよいかと躍起になっている事です。

特に、非認知スキルのうち、「実行機能」と呼ばれる
“自ら目標を定めて感情や行動を制御して成し遂げる力”
が注目されて、トレーニングの対象となっている教育も出てきているようです。

こうしてみてみると、非認知スキルと言ってきたものも、もはや、“非認知” ではなくなって、“認知” しようとしているような気すらします。

私は、あくまでも非認知は非認知として、日々の生活や経験の中から自然に身に着けてゆく事が、また、そうした環境を親や社会が作っていってあげることが大切のような気がします。
“非認知スキル教育”的な発想で偏差値教育のような形にだけはしてほしくないと思います。

そもそも、非認知スキルの多くは、日本でも様々な“教え”の中で大切にされてきたものがほとんどです。そうした教えの中で生きてきた非認知スキルを、少し意識して、環境整備をしていくような取り組みが最も良いのではないかと思います。

2020年11月10日
大場規之