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大場代表
ISC留学net代表兼LHE取締役会長
大場 規之OBA, Noriyuki
毎月10日更新

2020年

 

今年も残すところあと21日となりました。
一年前の今頃は、来るべき2020年は、語呂も見た目も良く、オリンピックイヤーでもあり、素晴らしく特別な一年が来ることを期待していたのを思い出します。
ところが年が明けて間もなく、新型コロナの影響で、誰も予想もしなかった極めて多難な年となってしまいました。

コロナウィルスそのものの特性から、季節性のもので夏になればおさまるだろうといった推測も外れ、日本では夏に第二波が襲うなど、いまだに世界中で猛威を振るっています。 地震や津波などの自然災害などもそうですが、人間の非力さを改めて感じた年でした。

私たちの留学生も大きな影響を受けましたが、現在も海外に残って留学を継続している生徒たちは、現地での外出自粛生活や、オンライン授業による履修など、様々な試練を乗り越えながらたくましく留学生活を送っています。

一方で、今年の春以降に留学に新たに旅立とうとしていた生徒たちは、そのほとんどが日本で足止めとなっています。そして、年明けから少しずつではありますが、渡航が実現し始める予定です。ただし、渡航先での感染拡大が収まっていない地域もあり、厳重な警戒の中での出発となり心配は尽きません。

ワクチンが出回るなど、今後の感染状況がどうなるかなかなか予測が難しいですが、一気に、世界中で自由に往来ができる日が来るような気がしないのも正直なところです。
ほんの一年前は当たり前だった世界での自由な移動が、今はできない事が本当に不思議ですが、一方で、自由に往来ができない今が当たり前に感じてしまうのも、更に不思議な感覚です。同様に、新しい生活様式が当たり前になってしまうのも怖いです。。。

私たちは、この2020年という年に何を学んだでしょうか?
皆いろいろなことを学んだと思いますが、ちょっと変わったところで、私が個人的に感じている事は、“不確実性の存在” の学びです。

特に日本の社会にとってという事ですが、日本社会はイレギュラーを嫌う社会だと思っています。電車は発着は15秒単位で決められたとおりに運航されなければならない。 決められたシナリオに従って行動するのは当たり前。これまでしてきたこと(イベントや担当役のしきたりなど)を恒例として深く考えもせずに繰り返し行動することも良くあることです。

これらは全て、普段の環境が通常どおり存在している時には問題もなく、当たり前として行われ、収まりよく日本らしく機能してきましたし、また、そういうことが求められ易い社会でもありました。

しかし、今回のコロナのように当たり前の環境が整わなくなった今は、当然のごとく、“これまでの当たり前” を求められなくなりました。つまり、不確実なことを受け入れる環境が日本社会に生まれているという事です。

例えば、
昨年まで毎年当たり前に行われていた集まりや会議が中止になり、いつもの飲み仲間と飲む回数が激減した生活が今は普通に。
また、今日お客様にお届けするはずの荷物が遅れて届けられなかったようなケースでも、コロナ禍による配送の乱れという説明で許される。コロナが無ければなかなか許されないかもしれません。

これらは、このコロナ禍における一時的なものかもしれませんが、私は日本の社会の気づきの一つになるのではないかと考えています。

これまではどちらかというと不寛容と思われるほどイレギュラーに対し冷たい社会だった日本が、イレギュラーを受け入れ、これまでのようにできない事を、当たり前として受け入れる “寛容な社会” を少し取り戻したり、もしかしたら “許しあい” がひろがって、少しだけ生きやすい社会になるかもしれません。また、しきたりに縛られない、新たな発想や取り組みが受け入れられやすい社会になるかもしれません。(希望・期待を込めて・・・)

2020年は新型コロナによって大変な一年となりました。
人間の力は微力ですが、これまでも様々な困難を乗り越えてきました。
変えるべきものは変え、残すべきものは残しながら、また新たに活力に満ちた生活が戻ってくるはずです。いや、そうしてゆかなければいけません。

来る2021年は、少しでも良い年になりますように心から願っています。
皆様、良いお年をお迎えいただきますように!

2020年12月10日
大場規之